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■■ チェーンメールを貰ったら ■■
作者:四畳半の住人 -
 チェーンメールとは、第三者への転送を促すメールのことです。書かれていることは、幸せのメール、不幸のメール、ビジネス関係、ねずみ講系、デマ系、署名系などと色々な種類があります。

 メール人口が増え、誰とでも誰にでも気軽にメールの送受信が可能になり、仕事や情報収集に役立つようになりました。それと同時にメールのお手軽さばかりが専攻し、メールの礼儀や常識の教育が後回しにされています。テロ行為と呼ばれるチェーンメールがこんなにも出回ってしまうのは教育や礼儀の認識があまりにもお粗末だから発生してしまうのです。

  普段は良識がある人間でも、メールの内容によっては転送してしまう事があります。この後に紹介するチェーンメールにある一番最初の土井桂子さんの名前を検索してみると、同姓同名の方に、広島で核兵器廃絶、教科書問題、外国人登録法問題と色々な問題に取り組む良識ある方が検索されてきました。(署名が広島の方が多いですが、発起人は同一人物とは限りません)。そんな立派な人物と同姓同名の方が無意識にネットテロの発起人なのか。もし本当にそうであったら日本人の意識が問われます。事の大小は関係ないのです。手段は違いますが、暴力的な報復であることは変わりません。良い行為と勘違いしている分、困ります。インターネットの恐ろしさ、便利さはここにあります。私達のような一般人が1名の人間を想像する材料が自宅からも簡単に得られるのです。そもそも、冒頭の土井さんは本文だけをコピーして転送してくれると思っていたはずです。チェーンメールは伝言ゲームと同じですから内容の精度はまったく信用できません。よかれと送ったメールは勝手に書き変わって伝搬していくのです。

 実際、今回のチェーンメールにしても、25人目の人がアメリカ大統領に定型文書を送るという内容でした。25人目の方が日本語の部分を削除して送ってくれるとの保証はまったくありません。このまま転送する人がほとんどでしょう。しかも、署名中にも2バイトの英語文字が存在します。半角カタカナもいけませんが、これもいけない。英語システム圏のパソコンに2バイト文字を織り交ぜてメールを送信する。それだけで非常識な行為で日本人の評判はさらに落ちるでしょう。IT後進国の日本では、25名もの人間を経由すると思えば、このような事態は簡単に想像できるはずです。土井さんはそこまで考えが及ばなかったのですね。ネットテロ発起人になってしまいました。残念です。

 もし、メールという手段がなければ、私達一般人が国を代表する人間に前準備や考察もせずに、直接の意見や手紙を送ろうなどと思わないでしょう。日本語訳の内容もまるで友達にでも出すような言葉遣い。目上の人間に対して礼節を欠いています。
 何の心構えもなく、勉強も思考もせずに、普段感覚で誰にでもメールが送れてしまうシステム上は、エチケットや礼儀を特に重んじる必要があります。ネット掲示板の意見の多さを見ても想像つくように、ネット上では、匿名で思い付きのまま発言できます。政治批判にしても、マスコミ批判にしても、実際に大勢が見つめる壇上から同じ内容の意見を言える人間となると掲示板の発言数の1%以下ではないでしょうか。

 もし、自分の仲の良い友人からチェーンメールが送られてきた場合は、その友人にチェーンメールはテロ行為とであることを分ってもらいましょう。知らない人や忠告するほど仲が良くない知人から来た場合は、メールを削除し、無視して下さい。

 以下、2001年10月にもらったチェーンメールを紹介します。

これはチェーンメールです 

例として載せてあります。悪用しないでください。
チェーンメールの性質上、名前などはそのまま載せてあります。
サイトに載るも、チェーンメールで公表されるも同等と思うので掲載しました。困る方は連絡ください。
........................................................................... 皆様 Dear Friends

 次のような要請が来ました。賛同いただけるかたは、ご協力ください。署名欄 は最後にあります。  土井桂子
The following petition came via [Abolition-Japan] mailing list. I'd appreciate your cooperation. Keiko Doi

生命のために団結−非暴力的制裁にYES!

 2001年9月11日にニューヨークとワシントンで起こったテロ行為はひどいものです。さらなる生命が奪われること、そして同じような悲劇が再び起こることを避けるために、私たちは関係する主要な指導者たちが非暴力的な制裁を選択することを要求します。暴力は、暴力と恐怖をさらに増大させるだけです。恐怖はテロを引き起こします。
 私たちは、暴力を使って、現在世界を破壊している紛争を解決することはできませ ん。アメリカが爆弾を使って報復したら、私たちはどのようにしてさらなるテロ行行為がおこることを避けることができるでしょうか、結束しましょう!私たちの運命をその手に握っている指導者たちが、これ以上罪のない命を危険にさらすことにならないような解決法を見つけるように圧力をかけましょう。
 人間、そして私たち一人ひとりの中にある人間性は、この平和的な行動を通して 地球的な結束を呼びかけます。私たちはそれを私たち自身のために、私たちの家族のために、そして未来の世代のためにしなければいけません。
 この署名を広めましょう。国々が団結して非暴力的な解決法を選び、テロに打ち勝つために、行動しましょう。それは、私たち一人ひとりが生き残れるかどうかの問題なのです。

署名方法:
  1. このメッセージをコピーする
  2. あなたの名前と市を書く
  3. このメッセージをあなたのアドレス帳にあるすべての人にメールする
    (転送しないでください。メッセージが長くなり過ぎないように、コピーして 貼り付けてください)
  4. あなたの名前がリストの25番目に来たら、この署名をできるだけ早く。ジ ョージ・W.ブッシュ大統領に送ってください。
    President George W. Bush: president@whitehouse.gov

    同時にディック・チェニー副大統領と
    Vice President Dick Cheney: vice.president@whitehouse.gov
    ここへCCで送ってください。
この署名にサインしない場合でも、他の人へこれを送ることで、この努力と非 暴力へチャンスを与えてください。

生命と平和を保護する助けをありがとうございます。
noviolence55@hotmail.com
私は、非暴力的な制裁を要求します:
以下英語版です。こちらを送信して下さい。家族の名前も書いていいですね。 25人めを書き終えた人がブッシュに送って下さい。素早くやりましょう。

UNITED FOR LIFE - YES TO NON-VIOLENT SANCTIONS ! The terrorist acts that took place in New York & Washington on Tuesday Septembre 11, 2001 are appalling.
To avoid that more lives be taken and that other similar tragic events happen again, we request that the main leaders concerned choose NON-VI OLENT sanctions.
Violence only leads to the escalation of violence and terror. Terror l eads to terrorism. We cannot solve conflicts that currently ravage the world through the use of violence. If the United States retaliates by using bombs,
how will we prevent further terrorist acts from happening?

Let's rally together! Let's pressure the leaders who hold our fate in their hands to find solutions that will not put other innocent lives in danger.
Humans, as well as the humanity found in each and everyone of us, call for a planetary solidarity via this peaceful action.
We must do it for ourselves, for our family, and for future generation s.

Let's circulate this petition. Let's act so that countries unify and a dopt a NON-VIOLENT solution that will overcome terrorism. It's a matter of survival for each and everyone of us.

HOW TO PROCEED?
  1. copy this message
  2. put your name and city
  3. email this message to all the names in your address book (do not fo rward but copy & paste to avoid making this message too large)
  4. If you are the 25th person on the list, send this petition ASAP to president George W. Bush at:
    president@whitehouse.gov
    with cc to vice-president Dick Cheney at:
    vice.president@whitehouse.gov and noviolence55@hotmail.com
In case you decide not to sign this petition, please give this effort as well as non-violence a chance by sending it to other people.

Thank you for helping preserve life and peace.
noviolence55@hotmail.com

I REQUEST NON-VIOLENT SANCTIONS:
  1. Keiko Doi, Hiroshima, Japan
  2. Yuichi HIda,Kobe, Japan
  3. Kiyo Inagaki, Kagawa, Japan
  4. Noriko Okada, Hiroshima, Japan
  5. Junko Kimura,Hiroshima、Japan
  6. Mayumi Isioka, Hiroshima, Japan
  7. Keizou Isioka, Hiroshima, Japan
  8. Yukari Hirate, Hiroshima, Japan
  9. Tomohiko Hirate,Hiroshima,Japan
  10. Yuka Danjyou、hirosima、Japan
  11. Tadasige Matusita,Hirosima,Japan
GROWING PEACE
石岡 敬三 keizou isioka
e-mail gp-keke@fuchu.or.jp
息子を奪われた方からの手紙
「ATTAC Newsletter 96」から、今回の同時多発テロに息子を奪われた方からの手紙を転送してくれた方がいます。  http://attac.org/
編集者に、翻訳・転載の許可を得たので、ぜひ読んでいただきたいと思います。
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私たちの息子の名において進めることはやめてください

             by Phyllis and Orlando Rodriguez

(ニューヨークタイムス紙へ送られた手紙の写し)

 私たちの息子グレッグは、多くの人とともにワールドトレードセンターでのテロ事 件で行方不明となりました。はじめにこの知らせを聞いて以来、私たちは、彼の妻や、家族、友人や隣人、彼の職場の同僚や、毎日ピエールホテルで出会う悲嘆にくれる人々と、悲しみと慰め、希望、絶望、楽しかった頃の思い出を分かち合っています。誰と会っても、私たちの痛みや怒りが彼らの中にもあることがわかります。
今回の悲惨な事件に関して毎日流れ込むニュースをちゃんと読むことはできません 。それでも、読んだニュースから、我が国の政府が、暴力による復讐に向かっている ことはしっかり感じています。
 そのような復讐が行われれば、遠い国の息子や娘、親や友人を死なせ、苦しめるこ とになります。私たちの悲しみをさらに深めることになります。それは進むべき道で はありません。それで息子の死の恨みを晴らすことにはなりません。私たちの息子の 名前において復讐することはやめてください。
私たちの息子は、非人間的なイデオロギーの犠牲となって死にました。私たちは、 同じ目的を果たすような行動をとってはなりません。 深く悲しみ、省み、祈りましょう。この世界に本当の平和と正義をもたらすための 理性的な対応を考えましょう。しかし、この時代の非人間性をさらに増大させる国に なってはいけません。
                    Phyllis and Orlando Rodriguez

(ホワイトハウスへ送られた手紙の写し)

親愛なるブッシュ大統領
 私たちは、火曜日のワールドトレードセンターへの攻撃で息子を失いました。この 数日間、あなたの事件への対応や、上下院がテロ攻撃に対処するため無制限の権力を あなたに与えるという決議について、紙面で読んでいます。
 大統領のこの事件に対する対応は、息子の死に対する私たちの気持ちを和らげてく れません。それどころか、ますます気分が重く暗くなっています。
我が政府は、他国の息子たちやその親たちを苦しめる理由として、私たちの息子の 思い出を使っているように感じられます。あなたの立場にいる人が、無制限の権力を 与えられ、それを後に後悔するというのは、今回が初めではないことでしょう。
 私たちの気を和らげようと、からっぽのジェスチャーをしている時ではありません。いじめっ子のように振る舞っている場合ではないのです。
 我が国の政府が、テロリズムに対する平和的で理性的な解決策をどうやったら作り出すことができるのか、大統領にぜひ考えていただきたいと思います。テロリストの非人間的なレベルに私たちを落とす解決策ではなく−−−。
 敬具
                                  
Phyllis and Orlando Rodriguez


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2001年10月7日作成 四畳半の住人