四畳半の住人 / サンマ専用網 / 針金のはなし

■■ 針金のはなし ■■
作者:四畳半の住人 -
針金 私が使っているのは16番です。ホームセンターのようなメジャーなお店でなく、小さい工具屋で買います。先日も次の生徒さんを迎えるために新しく購入しました。16番ステンレス線1キロで1,450円(税別)でした。1キロと言われても実感がわかないので、どの位の長さになるか計算してみます。
 針金の太さ1.6ミリとして計算すると約63メートルになります。
 網を1つ作るのに4メートル必要とすると1巻から約16個の網が作れ、網1個あたりの単価は100円程度になります。辛うじて、100円ショップの網にも勝ちました。100円ショップの焼き網は亜鉛メッキ製ですので、高級なステンレス製の焼き網は圧勝かもしれません。手間賃は0円ですけど。。

ワイヤー線径早見表

番数直径強度
#mmステンレス線ユニクロ線銅線真鍮線
#84.0〜3.9800kg450kg310kg400kg
#103.2〜3.1600kg300kg190kg260kg
#122.6〜2.5350kg200kg130kg160kg
#142.0〜1.9220kg110kg80kg100kg
#161.6〜1.5160kg75kg50kg60kg
#181.2〜1.175kg50kg28kg40kg
#200.9〜0.8535kg22kg18kg20kg
#220.7〜0.66 
#240.55〜0.52 
#260.45〜0.42 
#280.35〜0.33 
#300.30〜0.29 

 針金の材質の見分けがつかない人が多いみたいなので、ここに簡単な見分け方を紹介します。確かにホームセンターなどで売られている工作用の針金(3メートル程度のもの)には、長さも材質も記述されていませんでした。困りますよね。強度まで書けとは言いませんが、材質と線径は基本じゃないでしょうか。
ステンレス線
 魚焼き網のページにのせた写真は全てステンレス線です。見分け方はピカピカして、表面もツルツルっぽい感じです。変色や錆は発生しませんが、硬いので曲げにくい材質です。逆に硬いので用途によっては助かります。焼網ではステンレス製がもっとも高価です。この針金で作った網はさすがに長持ちします。7,8年使ってもボロボロになる感じはありません。先日、8年ぶりに交換したのも、そろそろ作ろうかな?って感じでした。
ユニクロ線
 よくある普通の針金です。ステンレス線より白っぽく見えます。保存によっては錆が発生すると黒っぽくなります。ステンレス線より曲げやすく加工しやすいですが、錆やすいので、網は茶色く錆びた状態になってしまいます。焼網では一番安い部類に入ります。火によってボロボロになるのがこの材質です。手間を考えたらステンレス線の方がお得と思います。
銅線
 10円玉の素材で、茶色です。これは見ればわかると思います。銅線も保存が悪いと緑青(ろくしょう)と言う緑色の錆が発生します。緑青は昔は有毒とされていたようですが、現在では緑青は水に溶けず、体内に蓄積しないことから、有害ではないと発表されています。銅線は熱が通りやすく、柔らかくなってしまうし、高価なので、焼網には不向きです。
真鍮(黄銅)線
 銅と亜鉛の合金で5円玉の材質で、金色です。だんだんと黒ずんで来ますが、磨けばピカピカと光ります。曲げやすいものと曲げにくいものがあります。焼き網用として使われているのは見たことがありません。
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2001年11月5日作成 四畳半の住人