四畳半の住人 / ガスコンロでメシを炊く / ラーメン鍋でメシを炊く

■■ ラーメン鍋でメシを炊く ■■
作者:四畳半の住人
 いまは文化鍋を使っていますが、就職したばかりの頃は、たかが数千円の鍋でも買えませんでした。その時に使っていたのが薄手の片手鍋です。この鍋は職場の先輩にいただき、ずっと活躍しています。御飯は厚い鍋でないと焦げると言われていますが、、薄い鍋で如何に焦がさずに炊くか。 これを課題にいろいろ試した結果、このやり方に到達しました。この方法は一見は邪道ですが、理にかなっている方法です。 屋内はもちろん、屋外でのコッヘル炊飯にも適しています。
 赤子泣いても蓋取るなってのはカマドを使っていた時代の話かもしれませんね。現在は火の調節が簡単に出来るので、この方法が失敗なく炊ける方法です。この混ぜちゃう方法は,ベテランキャンパーもびっくりしていました。屋外で便利なアルポットでの炊飯もこの方法で焦げとは無縁に使えます。→ 番外:アルポットでメシを炊く
  

使う鍋はなんでもいい!

ラーメン鍋 ラーメン鍋というか、よくある薄っぺらい片手鍋を使います。別にお持ちの鍋であれば何でも構いませんが、炊く米の量を考えて選びます。ちゃんと蓋がある鍋でないといけません。大鍋では蓋がない場合もありますが、その時は、ピタっとしない蓋でも構いません。たくさん炊くと失敗率が低くなるので適当でも平気なんです。普通の炊き方は【文化鍋でメシを炊く】も御覧下さい。かなり炊き方が違うのが分かると思います。
今日はラーメン鍋で3合の米を炊いてみます。
火にかけるまでは文化鍋での炊き方と同じです。
【沸騰まで〜】 沸騰までは蓋をした鍋からはみでない程度の強火にします。鍋から火がはみでると効率が悪くエネルギーの無駄です。そして、鍋の把手も熱くなってしまいます。火の大きさというのは鍋の大きさで左右されるものです。
【かき回す 中火〜水気がなくなるまで】 沸騰したら蓋を取り、熱が平均に回るように大きくかき混ぜます。火加減は、沸騰状態を維持出来る程度で。ザックリ、ザックリとかき混ぜていると水分がなくなってきます。ヒタヒタというか、ドロドロの状態になったら、中火にして蓋をします。蓋の上に茶碗でも伏せて置きます。 かき回す
【中火 5分〜】 蓋をして中火で5分ほどすると、水はほとんどなくなり、加熱の最後の段階に入ります。ここでも不安な人はチラッと蓋を持ち上げて中を確認します。この5分間でチリチリと音がするようなら火が強いので少し弱めます。写真は極弱火に落とす前に少し覗いてみました。 のぞく
【極弱火〜蒸らす 5分】 中火の5分が終わったら極弱火にして5分を計ります。5分後、一瞬だけ強火にして火を止めます。余分な水分が蒸発し、香りがよくなります。後は文化鍋と同じように、火を止めた後に菜ばしなどで御飯のまん中を突つき穴を開けます。そして再び蓋を閉め、5分程蒸らします。この作業を行うと、均一に蒸れます。別にやらなくても構いませんが、、
【混ぜる 5分〜】 7〜10分後。蓋を開けて、鍋肌に沿ってしゃもじでふっくらと混ぜます。
 しゃもじは鍋の隅までこそげやすい形状を選んで下さい。この様に薄っぺらい鍋でも意外と焦げずに炊く事が出来ます。この時は少し柔らかめに出来ました。ちょっと焦げたのは、最後の強火の時間が長過ぎました。
混ぜる
 この方法は屋外の炊飯でも使えます。
いくらお焦げがおいしくても後片付けも大変ですので焦げない方がいいでしょう。薄っぺらいコッヘル鍋で炊いても焦げずに美味しい御飯が食べられます。
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2000年10月29日作成 四畳半の住人