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■■ パソコンでの編集〜版分け、色決め  ■■
作者:四畳半の住人

 下絵が決まったらスキャナーでパソコンに取込みます。スキャナーがない場合は、ネット上で下絵になるものを探すと便利です。年賀状アイデア集などにはCD-ROMが付属している場合もありますのでそちらを利用すると簡単です。画像編集ソフトの使い方はそれぞれのソフトの取説など御覧下さい。

取込み

 必要な解像度(大きさ)で葉書の大きさのファイルを作ります。そこに読み取った下絵を貼付けます。多色刷りの場合は、センターラインをなんらかの形で描いておくと版への位置合わせが楽です。レイヤーを作れないソフトを使っている場合は版の数だけファイルをコピーして増やします。右の画像は下絵です。取込んだ後、ゴミなどは消して下さい。
 取込み後、左右反転させます。文字がない場合は必要ない場合もあります。刷り上がりはモニターで見ているのと逆になります。
 2002年馬年の下絵は江戸凧の写真集から取りました。本の名前を忘れてしまいました。後日、きちんと調べて提示いたします。

版を分け、色を決める

 下絵をなぞって刷りやすいように分けます。我々のような素人は多版だとずれるので黒は一番最後の版にします。色数を適当に決めて大雑把に下絵を作っていきます。位置合わせ用の中心線をわすれずに。。文字を入れる場合はこの段階で書き込みます。この年は文字を入れませんでした。文字は黒い版に入れるのが無難でしょう。もちろんセンスある人は文字に色を入れて下さい。私は絵の具の都合もあり、文字は黒と決めています。どうやって分けるかはお使いの画像ソフトをやりくりしてなんとかします。コツは、多少ずれても気にしないことです。私の方法は3つの同じ画像から絵の具がのらない部分を消していきます。消しすぎちゃうと元に戻すのが大変なので下絵は別ファイルに保存し、念のため、ロックしておきます。
 細かくて難しい部分は描き直します。自分の彫刻刀の腕前と相談してなるべく潰れないように下絵を直します。厳密に写してもその通り彫れないことが多いのでよぉ〜く考えます。彫る時にも直せますが、最初に考えておく方が失敗がありません。
 色は持っている絵の具や買う場合は入手しやすい色も考えて決めます。パソコンと同じようは発色は難しいですが、金や銀が使えますのでお正月らしさが出せます。

図案を考えるゴム板や木版に下絵を写す
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2002年11月17日作成 四畳半の住人