四畳半の住人 / 飯のおかず&宴会料理 / 分離しないゴマ塩の作り方

■■ 分離しないゴマ塩の作り方 ■■
作者:四畳半の住人
タコ焼きの具 私はよく赤飯を炊きます。赤飯の美味しさをさらに引き立てるのは添えてあるゴマ塩だと思います。今までは、洗いゴマ(平べったいゴマ:煎る前の生の状態)を買ってきて、土鍋や焙烙で煎ってから塩と混ぜていました。

 それでいいと思っていたのですが、ある日。人様の家に持っていって自分の赤飯を食べたときに、包みに入れたゴマ塩が分離してまんべんなく胡麻と塩がかけられない事に気づきました。家で食べるときは、小さな容器にゴマ塩を入れてスプーンで軽く混ぜてからふりかけていたので気になりませんでしたが、包みから出てくるのはゴマばかり。運んでいる間に、比重の重い塩が下、軽いゴマが上に分離してしまうのですね。

 で、ゴマばかりが赤飯にかかるのが気に入らない。いくら美味しく炊けても塩分ゼロでは味気ない。もっと包みを傾けて塩をかけようとすると、ゴマがたくさんかかってしまい、さらに塩もたっぷりとかかってしまう。今度はしょっぱくて美味しくない。で、考えました。「分離しないゴマ塩を作ろう!」赤飯はお祝い事に贈ることが多いので、のしばかりでなく、重要なわき役であるゴマ塩にもこだわらないといけない。分離しない為の条件を列記してみる。  よく考えてみると分離しないゴマ塩は難しい。比重に関しては、塩を乾燥させればいいが、大きさまで揃えるのはとても面倒。で、振動を与えないのもちと難しい。仕方ないのかなぁ、、と思っていました。そんな時、潮干狩りの帰りに寄った「海ほたる」でアイデアが浮かんだ。千葉県は落花生が名産なのでピーナッツを使った土産物が多い。その試食コーナーには、チョコや味噌、砂糖、チーズなどといろいろなものでコーティングされたピーナッツがあった。これだ。。まんべんなくブレンドするにはコーティング。やってみたらとてもいい感じ。前置きが長くなりましたが、紹介します。赤飯だけでなく、ご飯にかけても旨い。常備するおかずになりました。今度、玄米を炊くのが楽しみ。

    ●分離しないゴマ塩の作り方

    タコ焼きの具
  1. 鍋は、小さめで、土系(土鍋や焙烙など)を選ぶ。
  2. 洗いゴマを丁寧に煎る。 → 煎りゴマを使う場合は「4」へ。
  3. ごく弱火でじっくりと煎る。パチパチとはぜてきたらそろそろ煎りゴマの出来上がり。ゴマはぷっくりと膨らむ。
  4. 小さい器に塩水を作る。分量は今回は特に計らなかった。結構濃いめか。
    塩分は大半が鍋肌についてしまうと考えて調整する。
  5. 食塩水は、ゴマがしっとりと濡れるよりも少し多め。
  6. 煎り上がったゴマに食塩水をかけて箸などでかき回す。
  7. 焦がさないように注意し、火から離したり弱火にしたり、気を使ってやる。
  8. だんだん粘りが出てくるような雰囲気だがさらに煎る。
  9. 食塩水は乾きつつ、鍋肌に塩が残る。
  10. やはり駄目かとがっかりせず、さらに煎る。
  11. サラサラになってくるとゴマの表面にも塩がついてくる。
 所要時間はゴマが煎り上がってから、だいたい10分ぐらいから、、使う鍋の比熱、食塩水の量よって変わります。ゴマはしろっぽく塩がまぶされていい感じになります。いままでのゴマ塩よりかける手間以上に美味しいです。少量を作るのは面倒なので、少し多めに作り、小さい容器に保存しておくと白いご飯にも便利です。
飯のおかず&宴会料理覚え

2003年5月18日作成 四畳半の住人