四畳半の住人 / 四畳半でらっきょうを漬ける / 番外:生らっきょう

■■ 番外:生らっきょう ■■
エシャレット=生らっきょうだった!
作者:四畳半の住人
 実は、昨年(2007年)より、甘酢漬けより、生らっきょうを食べる方が多くなり、そろそろラッキョウも終わりってな時期に慌てて漬込んでいます。生らっきょう…これがね〜信じられないけど激ウマなんです。キッカケは、店頭は、らっきょうが山盛りの最盛期に、八百屋の奥の棚にあった一束5粒で200円のエシャレット。店頭のらっきょうは一山1kgで500円。同じように観えるけど値段は段違いだな〜と思ったのがキッカケ。で、高級品のエシャレットと一山500円のらっきょうを買って食べ比べ。

 すると、、一粒づつ比較&交互に食べても同じ味。見た目は、らっきょうで買ってきた方が丸くてボリュームあって実は高級感たっぷりで、らっきょうの勝ち。お値段も、エシャレットは、痩せた一粒が40円〜50円、らっきょうは丸々したのが、1kg で450円〜550円とらっきょうの圧勝。この差はなんだと、翌日に八百屋さんで聞いてみると驚きの事実が。。。。

一山500円のらっきょうと、エシャレットって何が違うんですか?(四畳半)
同じだよ!らっきょうの若芽をエシャレットって言うんだよ。(八百屋さん)
え!もしかして、この値段の差は手間賃だけ?(四畳半)
まぁ、そういう事になるかな。。(ちょいと小声になる八百屋さん)

 確かにね〜、洗って、根を落として、芽を束ねてキレイに整えて、一粒づつの皮を剥いて束ねて、、すると値段は何倍にも跳ね上がる訳ね。そりゃそうだよね〜。しかし、、、私も気付かなかった。もっと早く気付いていれば。。で、、昨年は1人で生らっきょうを食べまくり。今年は、皆さまにもこの美味しさを味わってもらおうとこのページを作ります。まだ、生らっきょうは八百屋さんにも売っています!これからでも、十分に間にあうので急いで八百屋へGO!
 しかし、これをもっと一般に広めれば、生らっきょうの売れ残りも無くなるはず、売れ残りが無くなれば売る時期も伸びるはず。価格も安くなるかもしれない。と良いことづくめ。甘酢漬けは面倒と思っていた人は、まずは生らっきょうを食べてみて下さい。冷蔵庫に入れれば一ヶ月位日持ちします。で、色々に使い回しが効くので超オススメの野菜です。
   

生らっきょうを食べよう!

生らっきょう
    ●生らっきょうの下準備
  • 泥つきのらっきょうを買ってくる。
  • 冷蔵庫保管なので量はよく考えて買いましょう。
    (根と芽を落とし一皮剥くので量は減ります)
  • 根をギリギリで落とし、芽の方はなるべく長く残す。
  • ザブザブと洗い、一皮だけを剥いてザルに溜め込む。
    生らっきょうは芽の側から皮を剥くと簡単です。
  • 野菜保存袋などに入れて冷蔵庫へ。
  • 芽が少しは伸びてきますが、問題ありません。一ヶ月は持ちます。
    写真は2週間後のらっきょうです。
 

生らっきょうの使い道

  • 【そのまま】 味噌やマヨネーズ、梅味噌が我が家の定番。
  • 【薬味として】 素麺やうどんの薬味に細かく刻んで〜。
  • 【ドレッシング】 刻んでオイルドレッシングに
  • 【タルタルソース】 玉ネギより濃厚で豪華なソース。
  • 【納豆も】 刻んで納豆に。。ネギの替わりにね。
  • 【串焼き】 串に刺して焼いて〜香ばしさとホッコラ感が堪らない。
  • 【鉄板焼】 縦半分に割るか、そのまま焼いても。ホクホクに変化。
  • 【炒め物】 縦に刻んで野菜炒めに入れるとコクが出ます。
  • 【煮物】 煮ると生とは違う食感になります。
  • 【漬物】 ぬか味噌漬けでも、普通の味噌漬けにしても美味。
  • 他に料理に色々と使えます。長ネギや玉ネギよりも使いやすいです。いいアイデアがあったら教えて下さい。紹介しますね。
生らっきょう

食材図典(小学館)185ページ:タマネギ[玉葱]より抜粋。

食材図典〜シャロットとエシャロット
   フランス料理やイタリア料理に香味野菜として欠かせないエシャロットは、一見小さなタマネギのようだが、その中は数個に分球している。これを分球性という。
 エシャロット(echalote)はフランス語で、英語ではシャロット(ehallot)という。栽培歴は古く、中国では胡葱と称し、日本のワケギはエシャロットとネギの交雑後代とされている。東南アジアやアメリカでは葉用に栽培しており、ヨーロッパ諸国ではタマネギのように料理の味つけ用に球形のものを利用している。日本でもこの球が輸入され、ベルギー・エシャロットとして店頭に出ている。
 日本では、1950年代に静岡県で若採りのらっきょうをマゲ状に束ねたものが市場に出荷され、これにエシャロットの名がつけられた。これが料理関係者などに注目され、その後 実体が明らかにされて、エシャレットとかエシャ、エシャラッキョウなどとよばれるようになり、栽培が全国各地に広まった。これはもちろん本来のエシャロットとは別種のもので、当時、消費者の間では混乱がみられた。この日本型エシャロットはそのまま定着し、生食というラッキョウの新しい食べかたを生んだ。

食材図典(小学館)187ページ:ネギの仲間より抜粋。

ラッキョウ[辣韮] ●オオニラ、サトニラ
 中国から熱帯アジアにかけて野生し、中国では紀元前から利用されていた。日本では古くはオオニラ(於保美良)とよび薬用にもした。ラッキョウはネギ類のなかでは小形で、においが弱く、江戸時代には漬物のほか、煮物にして食べ、「歯音ありて気味面白きもの」として庶民に親しまれた。
 草勢が強く、やせた土地でもよく生育し、砂丘地でよくつくられる。1年で収穫したものに比べ、2年目のものは、球は小さいが数が多い。そこで、自家用には1年目、加工用には2年目のものを使う。おもに甘酢漬けにされる。
   
四畳半でらっきょうを漬ける

2008年6月19日作成 四畳半の住人