四畳半の住人 / 銭湯のすすめ

■■ 銭湯のすすめ ■■
作者:四畳半の住人
都内の銭湯データー:東京都の入浴料金の推移 / 2000年 / 2002年 / 2004年
いろいろ銭湯:塩サウナ体験 / 軟水風呂体験
お泊まりする友人用:ご近所銭湯まとめ / 東京銭湯 お遍路巡礼レポート
 狭い四畳半アパート暮らしなので入浴は銭湯です。実際、子供の頃から銭湯生活なのでまったく苦にならないのですが、「風呂がない」と言うと驚かれる事が多く、その次の言葉は「銭湯って高いでしょう」や「面倒じゃない?」と続きます。あまりにも銭湯の地位が低いので利点欠点を紹介します。幸い東京にはたくさんの銭湯があるのでそれほど大変ではありません。ご近所でもヤリクリすればいつでも入れます(ご近所銭湯まとめ)。私は逆にたまにお借りする家庭風呂では時間的にもゆっくりと寛ぐ気分もでなく、シャワーだけで済ませることも多く入った気分になれません。
○:大勢で一回で入れる
 お気楽な一人暮らしですと、かなり来客が多いのです。そんな時、普通の浴室では一人づつの入浴でしょう。 しかも、待っている人の為にも忙しく済ませないといけませんね。1人20分と短めにしても3人居たら1時間。そこで、連れ立って銭湯に行けば全員でザバっと楽しく入れるし、楽しく宴会前の時間も節約できるし、サウナ付きならビールも旨いです。当然、男女は別風呂になります。
△:高くない
 銭湯は大人430円(回数券10枚つづりで4000円)ですが、これもよく考えれば高くない金額です。あれだけの設備に贅沢感、大きい浴槽に暖い脱衣所。自宅に風呂があったとして、水道代、風呂釜や浴槽の洗剤(これは僅かですが)、ガス代がかかります。風呂釜だって使えば壊れます。出典は忘れましたが、賃貸住まいの場合は家族2名までなら銭湯が安いという記事を見たことがあります。そのうちこれは確認しましょう。一人暮らしの場合、東京で風呂付きは最低でも6万円はします。風呂無しは、2〜3万円からなので、狭さを考えなければ銭湯の方がお得じゃないでしょうか。毎回、足が伸ばせる広い風呂、たった430円ですが、気持ち的にはとても贅沢です。毎晩リフレッシュできますから、家庭の風呂とは比べ物になりません。2000年6月の値上げから大人1名につき未就学児2名までが無料になりました。この特別措置で子供連れが多くなり、賑やかな日が多くなりました。
×:時間が限定
 確かに時間が限定されます。幸いに近所の銭湯は夜1時まで開いていますし、朝風呂もありますので、意外と不便は感じません。逆に銭湯に合わせるように出来れば気になりません。そんなに夜中に入る人っているのでしょうか?人によっては仕事の都合もあるでしょうけどね。ご近所の銭湯の営業時間などをまとめた表を作りました。入ろうと思えばいつでも入れます。→ご近所銭湯まとめ
○:サウナ付き
 なぜかご近所の銭湯はほぼ100%の確率でサウナ付です。有料では200円〜300円取られますが、テレビがついていたりバスタオルを貸してくれたりとささやかな贅沢が楽しめます。もちろん無料のサウナも快適で気軽にサウナに入れます。アパートのシャワーだけの入浴よりサウナ付きの大浴槽がいいですよね。
△:友達が来たら
 家庭用の風呂では大勢で入ることは出来ません。せいぜい二人位じゃないでしょうか。しかも、浴槽は順番に入ったりと、、1人づつ入れば時間も掛かりますが、銭湯ならば楽しく話ながら時間も倍はゆっくりと入れます。
東京銭湯マップ2000表紙 東京銭湯マップは1994年に第1回目が発行されました。その後、2000年版となって1999年11月に2回目の発行。2002年8月に3回目 2002年版が発行されています。2002年版はA4サイズからA5サイズとなり、持ち歩きやすくなりました。東京の銭湯1186軒のデータが書かれています。これは無料で配られるのですが、常連達が持ち帰る分程度の部数しかないようです。たまに、羽田空港やちょっとした展示室で見かけます。下手なガイドブックよりも中身が濃いのでお薦めです。当然、組合加入の銭湯しか掲載されていません。同じ紙面で見れるサイトがあります→都内銭湯マップ(東京都浴場組合)
 2007年10月に銭湯マップが改定されました。300円と有料になりましたが地図も詳しく製本されていてお得です。巡礼スタンプ帳がオマケに付いていてスタンプを集めている最中です(東京銭湯 お遍路巡礼レポート)。 2007年11月
回数券 銭湯では回数券があります。都内ならどこでも同じように使えます。10枚で4000円です。たまにチケット屋に偽造カードが出回るようですので、銭湯で買うのが安心です。偽造カードはカードに書いてある番号で分かるらしいです。番号は地域により異なるようです。チケット屋の売値は1枚380円なので、格安感はありませんし、偽造された銭湯券が出回っていることなど考えると、銭湯で買ったほうが安心です。東京都では、母子家庭、生活保護、障害者、お年寄りなどに入浴券が配られていますが同じものです。
旭湯 私が子供の頃、たしか、20円だか30円を持って銭湯に行ったものです。そのころは、銭湯はものすごく混んでいて、一つのカラン(蛇口のこと)を3人で使ったりしていました。子供ゆえ、中々割り込めず、ぼぉ〜と立っていると親切な大人が、『ほらっ、ここ一緒に使いなよ』って少し場所を明けてくれたものです。お礼に背中なんぞ流したりして、和気あいあいでしたね。そんな環境の中で、知らない大人に銭湯のルールを教わったものです。今の銭湯は空いていて浴室に1人になってしまうこともあります。ゆっくりと入れるのですが、これじゃ経営も成り立たないんじゃ無いかと心配してしまいます。写真は近所の旭湯ですが、立て替えなのか、廃業なのかわかりませんが、男湯と女湯の風呂絵を両方みれる珍しい機会なのでついついシャッターを押してしまいました。
 やはり旭湯さんは廃業でした。今はマンションになっています。1階はもしかして銭湯?? と期待していたのですが、とても残念です。各家庭に風呂があり、お客も減り、さらに、銭湯は労働条件が厳しいので家賃収入には適いませんね。そんな中で、家族ぐるみで頑張っている銭湯もあります。私はそういう銭湯を応援します。しかし、私にできることと言ったら、『節水』と友達を連れて少しでもお客を増やしてあげることだけですけど。(2002年8月追記)

2000年11月1日作成 2002年8月12日改訂 四畳半の住人