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■■ 潮干狩りの色々 ■■
作者:四畳半の住人 -
 今年も潮干狩りシーズン開幕ですね。初日に行った友人からのお裾分けで初アサリを食べました。自分でも行かなきゃ。昨年も、メールで、「東京の方は管理潮干狩り場しかないのか?」とメールをたくさんいただきました。このサイトで紹介しているのが有料潮干狩りだけなのでそう思うのでしょうね。実は色々あります。以下、簡単に紹介します。

有料+定量な潮干狩りスポット

 このサイトで紹介している海岸です。漁業協同組合が管理し、休憩室や食事も出来るようになっています。団体がよく入ることもあります。入場料には2kgまでのアサリ貝のお金が含まれ、追加して獲りたい場合は追加料金を払います(久津間海岸の場合)。貝は輸入して潮が引いたときに蒔いている場合がほとんどです。東京近辺としては、千葉県木更津市の久津間海岸、木更津海岸、金田海岸、江川海岸、牛込海岸がメジャーです。あまり獲れないけど船橋にもあります。お金もかかりますが短時間でたくさん獲れるし迷子の放送もあって安心、駐車場も無料だし、お弁当を食べる場所もあり、家族でのレジャーとしては一番にお手軽で一般的ではないでしょうか。

有料+不定量な潮干狩りスポット

 漁業組合が管理している潮干狩り場ですが、入場料だけを払いあとは自分の腕次第な場所です。千葉ではアクアラインの周辺でやっていて、チケットは現地売りです。私が行く所は、金田海岸外部券と書いてあります。駐車場がないので、路上駐車になります。休憩する場所もありませんが、お客の大半が自転車で来るような地元の人なので必要ないのだと思います。公共の交通手段で行くのは難しく最寄り駅からタクシーを使う方法になります。夢を持てますね。。(^_^; 入場券は交渉次第でまけてくれます。逆に大量に取るのは難しいってことなのかも。ここも取り立てて紹介しないのは駐車場がないからです。

無料+管理な潮干狩りスポット

 採取するのは無料ですが、自治体が管理している潮干狩り場があります。横浜市の海の公園(横浜 海の公園)や、東京都お台場や城南島などがそうです。各自治体の税金を使って管理しています。当然、ルールは存在するのですが、守る人が少なく密漁に近いことをしているのが実情で、場荒れした場所、場荒れするであろう場所ばかりです。無料で遊び、弁当&飲み物は持参、ゴミだけは捨てていき、アサリ貝はルール無視で大量採取。まぁ家庭で食べる分だけならまだしも、大量採取で売っている人もいます。横浜市の無料シャワーはあまりにマナーが悪く有料になりました。「無料で遊ばせてもらったのだからキレイに使おう」はなく、「無料だから獲らなきゃ損」という人間が画像の様に溢れているので私は行きません。しかし、浅ましい写真だと思いませんか? 
画像をクリックすると、2008年5月4日 asahi.comの記事が読めます。

無料+無管理な潮干狩りスポット

 東京は海に面していますので管理されてない場所もたくさんあります。管理されてないとは、横浜海の公園などと違い、まったく無管理な場所です。当然、施設もなにもなく、ガイドブックもありませんし、こういったネット上で話されることもない場所ですが、常連はいます。管理されてないのでルールも存在せず、どれだけ獲ろうが勝手で、業者さん風の人も多い感じです。で、東京湾は湾岸の全てが立ち入り禁止と言っても過言では無い状態ですので、どういう状況か想像ください。

無料な潮干狩りスポットを紹介しない訳

 意地悪するわけじゃないですが、ネットで紹介したら場荒れ必須だし環境破壊に繋がりますので、場所を特定して紹介することは出来ません。長年、地元で潮干狩りしていれば教わったり知人に連れていかれたり、、とだんだんと知るようになる場所です。逆に初めての潮干狩りでそういう場所を探して目指すのは何か間違っています。
 私は、横浜市の海の公園が場荒れしたのは、テレビにまで紹介される程の超有名な潮干狩りサイトのせいと思っています。ネットで見れば遠方からもやってきますよね。管理していても、許容量があり、それを遥かに越えた人数が押し寄せます。当然 マナーの悪い人間も増えます。稚貝しかなくなるのも当然で、最近は、その稚貝さえも持っていく人、夜中に大量採取していく人といつまでたっても自然に増えません。これじゃ横浜市の管理する費用も手間もだんだんと増えていきます。海の公園を紹介するのもいいけど、獲り方指南だけでなく、無料なのだからこそマナーを徹底的に守らせるようなサイトになっていれば。いや、私ならばおおっぴらには宣伝しません。やっぱりネットに載せたらダメでしょう。ネットで宣伝しなくても業者っぽい人が減るとも思えませんが、業者の大量採取を見てやっぱり私も、、と目論む人はたくさんいるはずです。
 【無料=人が押し寄せる】です。海の公園も地元民だけでこじんまりと楽しむ場所であったはずが、地方からも大挙して大混雑&大渋滞。稚貝までも持っていくようになり今は荒れ放題です。お台場海浜公園も売るほど獲っていく人がいるので場荒れも時間の問題でしょう。
 釣りや山菜獲りも紹介しているサイトはたくさんありますが、場所を特定しているサイトはないはずです。そういう場所は歩いて自分で見つけるものだし、ネットで紹介したらすぐ場荒れしちゃうからです。潮干狩りは釣りと違いテクニックも不要でお手軽な故に大勢で押し寄せたらすぐ場荒れするのは当然です。みんなの税金で管理している潮干狩り場に行くときは節度ある遊びを、、と願います。偉そうな話しで失礼。
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2005年4月3日作成 四畳半の住人