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■■ あさりの佃煮 ■■
作者:四畳半の住人
あさりの佃煮 冷蔵庫が小さい(っても100リットルはあります。子供の頃なら家族で使っていたサイズです。私も最近は贅沢になったのねぇ)ので生モノの保存には気を使います。潮干狩のアサリ貝も砂出しと水吐きが終わればそのまま冷凍しても問題ないけど冷凍庫もそれほど大きくないし、どうせまた行くし保存して古い貝を食べるよりはガ〜と食べたほうがきっと体にも美味しいしお得。などとあまり保存はしない生活なのですが、佃煮だけは別。アナゴもワカサギも佃煮にすれば常温保存も出来てちょびっとづつ食べられるしオニギリの具にもなるし、、などと良いことづくめ。当然、アサリも同じです。っても、普段はせっかくの潮干狩のアサリ貝は勿体なくて作れませんが、先日の木更津海岸のアサリはガッカリするほど小さくて1kgは普通に食べて、残り2kgは全て佃煮にしちゃいました。生姜好きな私はたっぷりと生姜山盛りにします。生姜風味が濃くて男性には評判が悪いのですが、生姜好き(女性に多い)には大受け。特に先日は貝が小さくアサリの佃煮と言うよりは、生姜の佃煮アサリ風味ってな感じでした。色々な作り方があるようですが、いつもの如く横着な佃煮を紹介します。右の写真は今回の分でなくて、2005年夏の某船宿の潮干狩のあさり貝です。たくさん頂いたので佃煮にバッチリでした。→しじみ日記:2005年7月24日

あさりの佃煮の材料

あさりの佃煮作り方(〜自己流ですので、突っ込みはなしで)

あさりの佃煮 あさりの佃煮 あさりの佃煮
 木更津海岸のアサリ貝。いつもよりはみ出る部分が小さいなとは思っていましたが貝殻の1/3と超小粒。2kgで佃煮を作ってみます。  砂出し完了後、貝をこすり合わせるように丁寧に洗い、ザルに上げて2時間。しっかりと吸った海水を吐きだしてもらいます。  一度ざくっと水洗いし、ザルで水を切ってから全てを鍋に。このまま火に掛けて貝が開くまで焦げないように揺すります。

口を少し開いたらどんどん別の器に取りだしていき、最後の貝まで続けます。
(生状態でも構いません:口が開いて身が取りだせる状態なら)
水は足さずから煎り状態で! 洗った時の貝の表面についた水分で十分です。
生のまま剥くと汁が漏れて勿体ないし、湯で蒸かすとやはり出汁が勿体ないからね

あさりの佃煮 あさりの佃煮 あさりの佃煮
 全て終わったら身を取りだします。貝に残る貝柱も丁寧に取りましょう。しかし、今回のは本当に小さい(泣&怒)  煮汁はたっぷり出て、煮汁には多すぎるので、取り分けて冷蔵庫へ(常温ではすぐに傷みます)、ご飯を炊いたりスープにしたりと活用。  生姜は千切り、山盛りがいいです(生姜好き)。2kgの貝も剥き身にすると丼に半分程度。シジミ貝かって程小さい(大泣)
あさりの佃煮 あさりの佃煮 あさりの佃煮
 煮汁に生姜と身を入れてヒタヒタ程度で火に掛けます。最初は砂糖を入れしばし煮る。今回は高知の黒砂糖を使用。  次に醤油、煮汁が減るまで煮続けます。仕上げに本みりんや蜂蜜などで照りを出して出来上がり。身はますます小さく生姜の佃煮に変化。  生姜の佃煮〜あさり風味になってしまった。でもま、、美味しいからいいや。(最後の写真は2005年7月)

煮汁が残るようなら取り分けて別容器に保存します。栄養たっぷりでカビが生えやすいのでこれは冷蔵庫保管がいいです。用途は、あさりご飯の味付けに使ってもいいし、オニギリの味付けでもいいし、工夫して下さい。
 調味料の割合は、いつも測ってないですが、今回の佃煮の時は、あさり貝2kg(剥き身は丼に2/3程度)、オレンジハートの黒砂糖(500g)を1/3程度、醤油どぼどぼ(計り忘れ)、本みりんをチョィ〜と垂らし、火を止めてから蜂蜜をたらり。でした。減塩ブームですので、こんなにコテコテに煮た佃煮は流行らないのかもしれませんが、薄味では常温保存できません。冷蔵庫に入れれるとどの食品も風味も消えるような気がします。そんなにたくさん食べる訳じゃないからいいと思うんですけどねぇ。実際、ワカサギの甘露煮(干して煮詰めたので甘露煮、佃煮は生のまま煮たもの)でも、アナゴの佃煮でも、この寒暖の激しい我が家でも最後まで美味しく頂けます。半年〜1年は平気なんだと思います。それ以上だとさすがに風味が飛んで美味しくないと思います。私にとっては、冷蔵庫に入れずにすむというのは非常にありがたい。生姜が山盛りに入っているのも腐敗防止に役に立っているような気もします。

 佃煮は、中間水分食品で、生鮮食品と乾燥品の中間、そして水気があって軟らかいのに腐りにくいように加工したものです。食品の腐敗のしやすさは、含まれる水の量ではなくて、水のあり方に関係があります。食品の水分を塩や砂糖で、腐敗細菌が使えなくしてしまったものが佃煮や梅干しなどの保存食です。こういう食品を次々と考え出した先人の知恵はすごいですねぇ。
 参考図書 魚の味:鈴木たね子著(魚が好きな人、釣りが好きな人には、お勧めの本と思います)
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2007年4月25日作成 四畳半の住人