四畳半の住人 / 四畳半で梅干しを作る / 梅いろいろ〜梅エキス1/2

■■ 梅いろいろ〜 梅エキス1/2 ■■
作者:四畳半の住人
 今年(2001年)は梅がとても安く感じました。青梅では1kg=150円なんて、ざらに見かけました。1年中いろいろな野菜が食べられるようになりましたが、ラッキョウや梅などはやはり季節物です。あまりにも安く売られているとついつい買い足してしまいます。
 梅エキスは作り方はとても簡単。文字で説明すれば、

固い青梅をすりおろし、絞り汁を鍋で煮詰める。

 ほんとにこれだけなのですが、その手間は尋常ではありません。しかも、梅2kg からわずかしか取れません。私は梅2kgから海苔のつくだ煮小瓶に半分しか取れませんでした。梅干しにすれば美味しいものを、わざわざ絞り汁だけを1/100倍まで煮詰めるのですから、実に勿体ない食品ですが、すっぱさが濃く、さすがに、貴重品って感じです。昔は漢方薬として使われたとか。。梅エキス販売広告から効能を見つけました。「梅エキスの効能」
     

必要な道具

 すりおろし器(金属製でないもの、セラミックなら最高です)、ガーゼや布巾、ホーロー製などの酸に強い鍋または土鍋。非金属性の木べらや、スプーン。保存瓶(ノリのつくだ煮程度の大きさで十分)、保存瓶の大きさは梅2kgからお玉1杯程度の梅エキスが出来ますので作る梅の量に合わせて選んで下さい。すりおろした梅肉を入れる容器や、絞り汁を入れておく瓶も準備して下さい。あると便利だったのが、コーヒーを漉すサーバーでした。絞る時に便利です。
これが一番大切。 根性と時間、人手もあれば言うことなし。

必要な材料

 固い青梅で作ります。黄色の梅だと柔らかすぎてすりおろしにくいので固い梅にします。買ってから作業までに時間がある場合は、冷蔵庫に入れておくと黄色くなりません。もしかしたら、大きい青梅なら同じ分量でもすりおろすのが楽かもれません。種があるので、すりにくいのです。なるべく大きい梅がいいかも。

作り方 1/2

 この工程が主な作業になります。ひたすら梅をすりおろします。種の周りもなるべくすりおろします。種は後で一緒に絞りますので、別の容器に分けておきます。1kgの梅をすりおろすのに小1時間かかります。

 すりおろした梅はキュウリのような、メロンのような香りです。

 私は半分やったところで、嫌になり、容器にラップを張り付け冷蔵庫に入れて次の日に回しました。本来ならば一気にやりたい所です。中断する場合は、梅、絞り汁、梅肉全てを冷蔵庫に入れて下さい。
する
 今日は友人が来たので手伝ってもらいます。すりおろした果肉を絞ります。ここでは、コーヒードリッパー+ガーゼ+計量カップの組み合わせで絞ります。ガーゼをひいたドリッパーにお玉で種と果肉を入れます。多くても少なくても絞りにくいので適当な量を加減してください。

 なお、種も一緒に入れて絞るとより多く絞りとれます。

 もったいないので、最後の1適まで搾り取って下さい。
システム
システム 絞る システム
 かなり疲れます。時間もかかります。途中で交代したり、止めたりして最後までがんばってすりおろして下さい。
 途中で止める場合は、必ず全てを冷蔵庫に入れて下さい。柔らかくなってしまうとすりおろせませんし、絞り汁が出にくくなります。

 慣れて来ても辛い作業です。市販されている梅エキスが高価な理由はここにあるのだと実感しました。
 途中で嫌になり、野菜スライサーや包丁を使って刻みましたが、細かく切ったのでは、汁の出具合がよくないのでやはりすりおろし器が良いようです。もしかしたら、ミキサーなどだったら大丈夫かもしれませんが、ミキサーの刃が痛むかもしれません。

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四畳半で梅干しを作る

2001年7月1日作成 四畳半の住人