四畳半の住人 / 四畳半でらっきょうを漬ける / 市販品:塩漬けらっきょう

■■ 市販品:塩漬けらっきょう ■■
作者:四畳半の住人
 私は使ったことなかったのですが、御近所の方から袋入りの塩漬けを「間違えて買ったから作ってくれない?」と手渡されました。むむむ、、袋には作り方が書いてあるじゃんか。。自分でやればいいのに。。お酢だって砂糖だってお金かかるんじゃい。などと思いながらも、「まぁ、やってみっか。味見で少しもらう位はいいんじゃないかな」と引き受けることにしました。
   

市販の塩漬けらっきょう外観

市販の塩漬けらっきょう市販の塩漬けらっきょう
 袋はきっちりと1kg入りとある。皮も剥いてあり、塩漬けの後、ちゃんと塩抜きされた状態で、あとは水洗いし、調味液に浸すだけ、と らっきょう作りで一番大変な工程が省けます。きっちり1kgってことは、皮を剥く前ならばもっと多いってことですよね。それでいて、大きさも揃えたように粒揃いでお値段も500円程度と激安。ちと気付いた点をあげてみる。  しかし、らっきょう漬けは本当に手間がかかります。いくら好きでも「らっきょうは買ってくるから作って」なんて言われて、予定も聞かずに、生らっきょうを貰っても絶対に嫌だし、割に合わないです。だいたいそういう輩は手伝いもせず、調味料は無料と思っていますからね。(-_-;) まぁ、実際は楽しんで作って友人&知人にあげたりが半分以上なのですが、事務的に他人に作ってあげられるような楽しい作業でもないし、手間も時間もかかります。そんならっきょう漬けなのに、実際には、らっきょう漬けもこの塩抜きらっきょうも安く売られているのは驚きです。まぁ、梅干しも信じられない値段で売っていますよね。。いくら人件費が安い中国で加工していると言ってもねぇ、手作りしたことあるとその値段は納得できませんね。ああやって安く売ってくれるから、平気で生梅や生らっきょうを持ってきて作ってくれなどと頼まれちゃう。まったく困ったものです。    で、インターネットというものは非常に便利なもので、面白い議事録を見つけました。    要は安く売られているらっきょう漬けはほとんど中国産で、洗浄とカット、乳酸発酵までが中国でなされて、日本に輸入、そして、調味液につける部分だけを国内の業者が加工しているってことなんですね。実際にこの霧島食品工業で国内産と表示があるらっきょう漬けほぼ全行程が手作りのようです。地元の子供たちに安全なものを提供していきたい!と訴えていますが、中国で加工した塩漬けらっきょうはそんなに信用できないものなのか疑問ですね。

 それより気になるのは、この議事録、最後が昨年の2月と更新が止まっているんですよね。模索中なのか試作中なのかそれとも断念してしまったのか興味があります。私も高専機械科卒なのでこのプロジェクトのメンバーに親近感を覚えるところ。ですけど。。あの小さいらっきょうを一粒づつターンテーブルでカット加工ってのはどうなんですかねぇ、、、きっと手作業に慣れたおばちゃん達の包丁の方がクランプ開閉のボタンを押すより早いんじゃないかな?などと思ってしまいます。テーブルよりも、ライン制御の方が一般的な気がしませんか? テーブルじゃ拡張性がなさそうですし。考えを変えて、収穫方法を変えるってのも手だと思いますね。しかし、楽しみなプロジェクトです。単に更新遅れだといいのですけど。
市販の塩漬けらっきょう

市販の塩漬けらっきょう仕上がり

 かなり脱線しましたが、漬けてみました。左側のブサイクな方が八百屋で買ってきて自分で漬けたらっきょう、右側の美しい方が市販の塩抜きらっきょうを甘酢につけ込んだもの。味見はしてませんが、結局は消費者が食品の形にこだわる限り、手作業の大変な工程は人件費の安い外国で、、ってのは仕方ないんですね。
 しかし、非常にらくちんです。見た目も美しいし、今年、初挑戦したい!とか、時間がない、八百屋が御近所にないとかいう人にはお勧めでしょう。この塩抜きらっきょうならば、八百屋が閉まっている時間でも深夜営業のスーパーで買えるはずです。。
 でも、このらっきょう、もともと大きいんですね。皮を剥いた後でこの大きさ。八百屋でも見たことないです。きっと大きいらっきょうは、食品会社に回ってしまい、小さいのが個人で加工するように出回っているんじゃ。だいたい、食いしん坊の私じゃ、こんなに勿体なくカットは出来ないなぁ。
四畳半でらっきょうを漬ける

2004年5月5日作成 四畳半の住人