四畳半の住人 / 四畳半、たまに考える / TAKARA ミャウリンガル使用レポート

■■ TAKARA ミャウリンガル使用レポート ■■
作者:四畳半の住人 -
- 大ヒットした犬語翻訳機「バウリンガル」に続き、要望の多かった猫バージョン、猫語翻訳機「ニャウリンガル」が発売されたのが2003年11月。バウリンガルが定価15,400円なのに比べてミャウリンガルは定価8,800円とほぼ半額程度。しかしその金額ではとても買う気にはなれず、気にしつつも購入までは至りませんでした。が、中古で2500円で購入。さっそく使ってみて感じたことを並べてみます。これから購入したい方、御参考になるかどうかはわかりません。あくまでも私の個人的な意見ですので御了解ください。実際、あまり気に入らず、取説の欠品もあったので返品してしまいました。もしかしたら取説にはもっと突っ込んだ使用方法が書かれていたのかも知れません。
 犬語翻訳機と違いあまり評判を聞かなかったミャウリンガル、はたしてその実力は、、と興味津々で届いた包みを開きました。が、取説がついていない。なんとか、あちこちとボタンを押して猫種と性別を設定。さっそく使ってみます。
 個人売買でよく売られているミャウリンガルの商品説明でよく見かけるのは「うちの猫は鳴かないので泣く泣く出品します」ですが、しじみはよく鳴くようになったので大丈夫かな。と少々の期待。翻訳語は200種という少ないものだったのでバウリンガル程ではないにしろ多少は使えるはず。が、あっさりとその期待は・・・以下、翻訳された言葉を並べてみます。私は根性がないので1日間しか集められませんでした。
 どう思います。。この翻訳結果は。。正直、私はがっかり。。これほど玩具とは、、だいたい、しじみは不妊手術しているので、「からだがほてるの」とか「カレシ 欲しいなぁ〜>゚)))彡 」ってのはねぇ。せめて、「お友達ほしいなぁ〜」ですよね。まぁ、翻訳ワードは200種というのでまだまだ170種類はあるのだろうけど、ちとあまりにもねぇ。。それとも使い方が悪いのか、と色々工夫して使いましたが確かに使い勝手が非常に悪い。犬語翻訳機と比べてて開発時間も費用も少なく、猫なんてこんなもんだろうってのが商品化されたって感じです(関係者の方ごめんなさい)。実際、この程度の翻訳語はしじみの態度を見ていればわかることばかり。私はもっと実用的な言葉が出てくるのかと思っていました。
 翻訳の精度もかなり怪しいです。しじみがエサを要求している時の翻訳は「ねこパンチするよ!」でした。どうして今一つヒットしないのか私が勝手に考えてみます。
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ネコが鳴かない理由

 中古で売られてしまう理由に「猫が鳴かない」といったものが多いのですが、それはそう。ミャウリンガル、、確かに外見は可愛いけどそれは持っている人間だけの話し。本体先端部についているマイクを猫にかなり近づけないと音を拾ってくれません。で、その状態を猫の立場から見ると。。
 赤い矢印部分が集音部と思われますが、先端が尖ったものを自分の方に向けられてほとんどの猫は黙るのは当然でしょう。まして、ピンクだからいいようなものの、黒だったらもっと圧迫感があり逃げてしまうかも。
 改善としては猫にマイクをつけるのは難しいのならば、集音部をイヤホンみたいにコード付きで分離させて手にもって隠しながら出来るといいのではないでしょうか。あの本体の大きさって猫にとってはかなり大きいです。顔の近くに来たら嫌ですよ。やっぱり。工夫して集音部をよけてウサギの毛皮で包んでみましたりもしました。

起動時間が長い

 電源を入れるには、「キャンセルボタン」を約2秒(これもギャクっぽい仕様だ)押す。その後、「TAKARA」→「meowlingual」 と表示され、その後、メニュー画面。それから「ねこ語ほんやく」を選択し、「決定ボタン」を押すと翻訳開始。これじゃ、あっ鳴いている!と思ってポケットからすぐ取りだしても5秒近くかかる。もしかしたら取説には一発起動の方法が書いてあるのかも知れないが、標準状態で電源を入れたらすぐ使える設定にして、他の機能(しぐさチェック、健康診断など)は改めてキャンセルボタンを押すとかの設定するべきでしたね。起動の度に同じ画面を見て、同じ操作が必要なのは使用目的から考えても設計不良と感じます。

マイクの性能には??

 我が家は雑音が多いのか、マイクは違う音を拾ったり、私の耳にはよく聞こえるしじみの鳴き声もかなり近づけないと拾ってくれない。ここまで近づけるとさすがに拾うがこれじゃ、しじみも気分を害して立ち去ってしまう。写真はいい加減にしろって翻訳されそうな顔つきですが、、翻訳語では「からだが ほてるの・」。ちなみに録音モードは「high」です。
 素人ながら他にも改善したほうがいいんじゃないか!と思う事柄を並べてみます。  バウリンガル(犬語翻訳機)の評判がよく、猫を飼う人の要望もあって猫語翻訳機の開発を進めたのでしょうけど、バウリンガルの完成度と比べて、ミャウリンガルのそれは、あまりにもお粗末。開発時間もなかったのだろうけど、玩具と割り切っても私は不満が残ります。幸い、取説の欠品を理由にキャンセルしてしまいました。これじゃ、中古品で出回るはずです。そもそも猫はこんなことしか考えてないんですかね。翻訳結果は、猫を飼っていればわかりそうな事ばかりだし、しぐさチェックも健康チェックも書籍を見たほうがすぐれているし、必要のない機能ばかり、逆に考えるとそういう書籍を読まない人はこの手の商品も買わないはず。過剰な期待で買うとがっかりですが、貰ったら嬉しいけどすぐ飽きてしまう商品ですかね。目標販売台数は30万台(発売後半年で)だそうですが、どれぐらい売れているのでしょう。売れてないならば、もっと安くすれば目標達成できそうですけどね。などと相変わらず厳しいレポートになりました。
 なにやら、別メーカーから赤ちゃん語翻訳機も出たとか。そんなような商品を東急ハンズで見たと思いますが、それこそ必要ないよねぇ、赤ちゃんの性別、両親の人種、血液型など入れるのだろうか。(^^;)
四畳半でたまに考えること

2004年3月10日作成 四畳半の住人