四畳半の住人 / 四畳半で梅干しを作る / 土用干しは卒業式〜びん干しは実に勿体無い!

■■ 土用干しは卒業式〜びん干なんて,勿体無い ■■
〜土用干しは卒業式〜色も味も段違い
作者:四畳半の住人 -
梅干し土用干し こちらの本,写真がとってもオシャレです。表紙にある びん干し って何?と思って,第8版(2006年)を購入,すぐにやってみました。で,何年かびん干しと言われている方法を試行錯誤,3年目には,びん干しを一切辞めました。このページを作る為に,昨年と今年,瓶干し風にしてみました。
 初版は2004年,こちらの本の効果か,「瓶干し」と検索すると,ブログやレシピがたくさん出てくる→ びん干し
 でもね,瓶干しって言葉はオカシクないですか? 瓶に入れたまま日に当てることを干すと言うのはオカシイでしょう? 洗濯物をビニール袋に入れたまま日に当てるとどうなります? アジの干物をタッパーに入れたまま日に当てるとどうなると思います? 

広辞苑 「干す」の定義

  1. 水分・湿気を取り除くために、日光・風・火気などにあてる。かわかす。
  2. 中の水を全部除いてからにする。
  3. 残ることなく飲みつくす。
  4. 故意に仕事や役割を与えないでほうっておく。また、無視する。
  5. 涙をかわかす。泣くのをやめる。 など・・・
 瓶に入れたまま温めても水分は1%も減りません。やはり,瓶に入れたまま,日に当てることを,びん干し と言うのは違うけど,まぁ,いいや。

びん干しを辞めた理由

 そんなことより,びん干しを辞めた原因は,梅が私の口に合わなかったからです。
柔らかくはなるが,あれはグズグズと言う食感。色も悪いし,何より,1年後に特に不味く感じます。匂いが嫌な感じ。
梅仕事をがんばってやってきて,最後の最後で,横着しちゃうなんてすごく勿体無いです。

 10粒でもいいし,秋でも冬でもいいから,一部でも干して欲しいです。
両者を比べればまったく違う代物だと感じるはず。

 【びん干し=温めた梅漬け】 です。

 お試しで仕上げたびん干しの梅漬は,結局,食べないで余るので,種を取り除いて煮詰めて使いました。
水分が多いので煮詰めないとダメです。
横着版:梅びしおの作り方

私がびん干しをオススメしない理由

〜〜そもそも,びん干し?なら,梅漬け(漬けたまま)の方がいいと思う〜〜
水分が1%も減らない。
土用干しの一番の目的,水分を減らして保存性を上げることが叶ってない。
だから,1年もすると匂いが気になるのだと思う。
色が美味しそうにならない。
土用干しすると,どういう訳だか,とても美味しそうな色になります。白干しでも赤紫蘇入りでも同じ。瓶のまま日光にあてても鮮やかな色にはなりません。このサイトの中にも劇的な変化の写真が多数あります。
梅干しの色が不味そうです
瓶干しの梅酢は43〜48度。煮えてる。
煮ると,固くできちゃった梅も確かに柔らかくなるけど,グズグズ。
皮に張りが出ない。
干して風に当たるから,皮がしなやかになるんだと思うが,梅酢に入れたまま温めると皮に張りは出来ない。皮は張りが出るってよりグズグズに柔らかくなります。
土用干しをしないのは勿体無い。
梅仕事の卒業式である土用干し,最後の最後で,瓶に入れたまま干すとか勿体なさ過ぎ。
瓶干しのイメージスケッチ(色付きのところしか紫外線効果無し)
びん干し びん干し びん干し

瓶干しと梅干しを比べてみる。直後と1年後

瓶干し1年後(2015年の梅) 土用干し1年後(2015年の梅)
びん干し びん干し
瓶干し直後(2016年の梅) 土用干し直後(2016年の梅)
びん干し びん干し
でもま,お好みなので,瓶干しの方が好き!って方もいます。
でも,梅干初体験で,工夫すれば土用干しができるのに
瓶干しなんてステキとかオシャレとか思って土用干しを経験しないのは残念。

土用干しを待つザルに並べるまで土用干し
土用干しの実際哀しい梅微)発酵梅の土用干
びん干なんて,勿体無い││シコリ果・ヤニ果・内ヤニ
四畳半で梅干しを作る

2016年8月10日作成 四畳半の住人