
私は添加物、添加物と神経質ではありませんが,たまたま読んだ本に梅干しの記述があったので,記録として残します。
子供の頃は梅干しが大嫌いでした。乗り物酔で足や修学旅行も気が重かったです。もともと梅干しが嫌いなのに、乗物酔いに効くからとお弁当の梅干しを食べて、余計に気持ち悪くなり、大人になるまで口にすることはありませんでした。
ある日,「騙されたと思って食べてごらん」と小一粒の梅干しを勧めてくれました。箸で破いてみると果肉はとてもキレイ。そして嫌な香りがしない。ほんの少しをおそるおそる口にすると。「これが梅干なの? 気持ち悪くない,そして、とても爽やかな香り」とビックリ。それは一粒300円もするそうで丁寧に塩と紫蘇だけで作られた梅干しでした。それからはそれなりのお値段の梅干しを買ってはみたけどやはり気持ち悪く美味しいとは感じなかったんです。でも、友人が御馳走してくれた一粒300円の梅なんて贅沢でとても買えないし、んじゃ、自分で作ろう!が私が梅干しつくりにはまっていったキッカケです。
少し前までは添加物のせいで市販の梅干しが不味いとは思わず(自分も食べたくないものを売っるなんて夢にも思わなかったし)、単純に手間暇だけの違いなんだろうな、なんて思っていましたが、この本を読んで確信しました。今でも市販の梅干しは舌に何か残る感じが嫌です。梅干し嫌いの友人でも,私のは大丈夫って言います。きっと彼女も食品添加物の味が嫌なんでしょうね。私の子供の頃はインスタントラーメンもスナック菓子も禁止だった為か、食品添加物をちゃんと気持ちが悪いと感じる感覚があったんですねぇ。一人暮らしを始めた当初、憧れだったインスタントラーメンのスープを飲むと気持ち悪くなったのを思い出しました。そうインスタント焼きそばも冷凍食品も気持ちが悪い変な味がしたんですよね。あれから数十年、子供の頃はなかったコンビニもファーストフードも当たり前だし、お手軽に食べられるようになった分だけ自分の口も麻痺して添加物が平気になってしまったと考えると恐ろしいことです。
本のデータ:食品の裏側:東洋経済新報社 安部司著 定価(本体1400円+税)