四畳半の住人 / 四畳半で梅干しを作る / 保存瓶の殺菌方法

■■ 保存瓶の殺菌方法と瓶詰の方法 ■■
作者:四畳半の住人
 梅ジャムはやっぱりガラスの瓶に保存したいです。見た目もいいし、何より清潔そうです。で、100円ショップにも瓶は売っていたりしますが、いちいち買っていたのでは大変だし、食品用かわかりません。梅の季節が近づいてきたら、ガラス瓶を揃えるようにすれば安上がりでリサイクルにほんの少しだけ貢献した気分になれます。が、一人暮らしってのは瓶ものはそれほど増えません。そこで、お裾分けする人に貰ったり、友人知人に声をかけて取っておいてもらったりというのが有効です。よく集まってくる瓶は、ジャムの瓶、佃煮海苔の瓶、蜂蜜の瓶、なめ茸の瓶あたりです。蓋も金属でシールがキチンと出来るものがジャムには向いています。あまり深い瓶だと最後の方を出すのが大変です。1度開封したら、冷蔵庫保存がいいので、小さい瓶でたくさん作るのがコツです。お裾分けもしやすいですしね。
 で、その瓶の消毒方法など質問をいただいたので、私のやり方を紹介します。電子レンジを持っている人は、キレイに洗った後、電子レンジで加熱するといいかもしれません。いや、きっといいはずです。
 

大鍋で瓶と蓋を一緒にぐらぐら煮る

瓶の消毒 空瓶を蓋をキレイに洗ってから、大鍋でグラグラと煮ます。もちろん水から、、お湯にいきなりガラス瓶を入れると割れることがあります。最初に剥がれなかったシールもこの段階で剥がれてきます。ただ、コーヒーの瓶などは強烈に強い糊なので、1度外に出してから、金タワシで擦るとキレイに取れます。
 消毒した後は、もう水に濡らすことは出来ないので、曇りや汚れがないように洗ってから煮ます。金属の蓋も一緒に煮込みます。

保存瓶作りに便利なグッズ

 いつもね,瓶の取り出し,脱気の時,火傷しないように気を使っていました。2016年の秋,ホームセンターで瓶用トング?を発見。で,同じ棚には広口の漏斗。これ,アルミ製だしジャムを瓶に詰める時に使えるんじゃなかろうか。とどちらも購入。
 2017年梅ジャムでデビューです。これがね,メチャいいんです。どーして今まで使わなかったんだろ。
  トングは,パール金属 ビン用 煮沸 消毒 ,広口のアルミ製漏斗もナイス! 梅ジャム作りの効率もアップ,そして,作業も楽になりました。もっと早く買えば良かった。
瓶の消毒

私はもう必要ないんだけど,,持ってない人は,,,菜箸で取りだす

瓶の消毒  グラグラ煮たお湯に充分に注意して、瓶の口から菜箸を入れて、写真のようにして、お湯をなるべくたくさん切ります。ここで注意して欲しいのは、菜箸は鍋の縁に掛けて、垂れてくる熱湯が手に来ないようにして下さい。。 菜箸は長いほうがいいです。
 で、清潔なまな板やトレーの上に口を上にして置きます。伏せる必要はありません。

(軽く)拭き取り、乾燥

瓶の消毒  瓶が熱いうちに、キッチンペーパーや滅菌ガーゼなどで内部の水滴を軽く拭き取り自然乾燥させる。ペーパーはこまめに交換してください。私は使い捨てのものを使っています。布巾を消毒するよりも信頼できます。
 金属の蓋の水分も拭き取り、自然乾燥。さらに心配な方は、消毒用エタノール(アルコール:薬局に売っています。500mlで400円程度)と清潔なガーゼを使って拭き取れば完璧です。アルコールも拭き取った後、乾くまでそのままにします。瓶が熱いうちに中身を詰めると、その後の滅菌時間も短くなります。
 以上、簡単な事ですが、お玉で瓶を取りだそうとしたりすると火傷の危険があります。菜箸を上手く使って下さい。やはり、熱湯消毒は一番信頼できる感じがします。もちろんプラスチック容器でもいいとは思いますが、カビが生えたら哀しいので、梅ジャムや梅(エキス)味噌、梅干しなど固形物は、ガラス瓶を使っています。わざわざ買うのではなく、空瓶(インスタントコーヒーや蜂蜜など)を使うと環境にもやさしいと思います。

瓶詰め

瓶の消毒  出来れば中身が熱いうちに清潔なスプーンで瓶に詰めていきます。途中で、トントンと瓶を叩き、空気がなるべく入らないようにします。瓶の9割方詰めたら終り。あまり瓶の口を触らないように、そして、瓶の縁に溢さないように。
 で、脱気をする場合は、金属蓋のシールパッキン部が痛んでいないモノを使用しないと抜けません。蓋だけ売っているようですが、あるものを使うのが便利です。演芸用品のお店に保存用瓶も、、う〜ん理に適っています。作るとたくさん出来るモノってあるんですよね。究極の贅沢ですね。
中国空瓶株式会社〜ジャム瓶等各種ガラス瓶、キャップシールの通販サイト
有限会社ライフ/各種保存ビン 保存瓶(フタ付き) 

瓶詰め&減菌(脱気)処理

瓶の消毒  水を貼った鍋に、網を敷いて、その上に瓶を載せていきます。鍋に直接置くと、瓶がゴトゴトと揺れて最悪倒れちゃいます。沸騰するとお湯の量が増えるので、その分見越して、瓶の口にお湯が入らない程度の水カサで。蓋は載せて軽〜く捩じります。角度にして30度程度。鍋に蓋を載せて(水分が蒸発しすぎないように)、そのまま沸騰させて中身を100度以上まであげます。その状態をキープ20分でも30分でも、、夏場はこの時間が辛い。観ている必要はありませんが、忘れないようにタイマー掛けましょう。

蓋閉め&自然冷却

瓶の消毒  作業用の手袋で掴んで蓋をキュ!と閉めます。逆さまにして自然冷却します。逆さまにすることにより、熱い中身による蓋の滅菌にもなります。
 軍手は濡れたら熱いし、台所用の手袋じゃ薄すぎて熱い。短時間なら熱湯にも突っ込める作業用の厚手の手袋がお薦め。写真は、今流行りのムッキーちゃん(野菜の皮むき用に凸凹がついている手袋)です。
 冷めると中の空気部の温度も下がり内圧も下がります。きっちりと蓋のシールが効けば、蓋は凹みます。凹まないようなら加熱不足です。加熱により減禁と真空度があがり腐敗の危険はなくります。
 ちなみに、梅干しはこの作業は不必要です。常温空気の状態で十分に長持ちします。水気がある保存食でも瓶詰めだけで1ヶ月は大丈夫ですが、1年持たせたいならば、鍋で煮る方が安心で常温保存できます。

液体保存:ペットボトルなどの場合

 ペットボトルは便利ですよね。私は小粒のラッキョウ梅酢穴子のタレの保管に使います。熱湯消毒できないので、アルコールで消毒するか、入れる液体(ラッキョウなら酢、梅酢なら梅酢)で洗うといいです。勿体ないと思いますが、全部が傷むよりはいいので、少量を入れて振り洗いします。一度目の液体は捨てて、2度目の液体も捨てれば完璧です。蓋をして振り洗いするのも忘れずに。出来たものを少量だけ容器にいれてよく振って、水分を取ります。当然、その水分混じりになったはずの液体は勿体なくても捨てて下さい。(例:紫蘇ジュースや梅酢)
四畳半で梅干しを作る

2004年6月6日作成 2017年6月追記 四畳半の住人