梅酢をポンプなどで循環させない限り、色ムラは発生します。赤紫蘇が直接触れる梅は思いっきり赤く染まるし(しかも縮む)、容器の下側は塩分は濃くて紫蘇の色成分が落ちにくいので梅の色は薄くなりがちです 。重石が重くてピッチリと梅が重なっている場合は特に顕著です。赤紫蘇を入れる時に梅を全て取りだして,まずは塩分を均一に混ぜて,それから紫蘇入れすれば解決しますが、私は面倒なのでやりません。
一度干した時に,
梅酢に戻す時には、染まっていない梅から戻すようにして、待てば均一に染まります。何も連続して干す必要はないのです。梅も梅酢もホカホカと温かい時に梅酢に戻すのがコツ,梅の温度が冷える時に,色がつきます。私はほんのり赤が好きなので、赤紫蘇はかなり少なめ、初日は色むらが激しいです。
下の写真は、2008年の梅干しです。梅酢を戻して1週間後でこれだけ均一に染まります。色むらが激しい場合は、連続して干すより梅酢に戻す時間を増やすといいと思います。容器に戻してからは、樽ごと揺すり動かして梅酢に浸かるようにしてください。ただし,皮が柔らかく仕上がっている梅の場合は,容器を揺り動かすと確実に皮が破れます。いい状態の梅ならば,樽は動かさない方が無難です。発酵して皮が固い!もともと固い!梅ならば,動かしても平気です。
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2008年8月3日 14時に梅酢に戻す
赤紫蘇を途中で減らしたので色はすごく薄い。 |
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梅酢に戻して6日後 2008年8月9日 6日間、梅酢に浸かるとこれだけ変わる。 太陽の力も借りていい色合いに変化。 天気が怪しいので昼前に梅酢に戻す。 しかし、
私はこの程度の色がお好み。 |
最初から均一に染めようと思う場合は、重石を取った状態で、容器ごと振って梅酢を底まで回します。二日もすれば、色は均一にとても美味しそうになります。2002年の梅干しの初日と3日目の写真を並べてみました。ご参考までに。。
2002年7月 天日干し しかしながら,皮が柔らかく最高の状態で出来上がっている場合は,揺らせば破れる可能性はあります。染まりムラは,梅酢の塩分や紫蘇の色成分がムラになっているからです。どうしても容器の底の方は塩分が濃い→紫蘇の色成分も回りにくいです。梅を動かさずに梅酢が循環出来たら全て解決です。エアチューブを仕込んで漬け込み,エアーを入れる?もしくは,ポンプで吸い上げ循環させる。。などまぁ,色々とあります。