■■ ゴム板や木版に彫る ■■ |
作者:四畳半の住人 | ![]() |
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黒版を彫る邪道な彫り方なのでしょうが、ゴム板の場合、木目というものがないので角刀(直角に折れた刃先)で線をなぞるように大きい部分からザクザクと切れ込みを入れていきます。 もちろん彫れないほど細かい所は切出し(カッターみたいな刃先)で切り込みを入れて丁寧に彫ります。 |
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線を彫り終わったら、今度は丸刀(丸くまがった刃先)で、回りを彫ります。ここで注意してほしいのは、このような3版目の場合、全面を彫らないって事です。葉書を印刷する時に手をついたり、バレンで擦るので全面を彫ってしまうと彫った面に絵の具がついてしまい、汚くなります。ローラーで絵の具を塗るのか、筆を使うのかによってこの時に彫る面積が変わります。試し刷りで汚れるようなら彫ればいいので適当に考えてやめておきます。 |
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ゴム板の最大の利点は、、細かい部分は板を曲げて彫れるって事です。木版には木目を生かすという利点がありますので、大きい面積を使う場合、ゴム板の場合は、素人でも細かい柄が彫り易いので3版目などにお薦めできます。ただし、よくある張り合わせのナイロン板やプラスチック板の場合は、固いので曲げて彫るのは難しいです。 |
色版を彫る | |
彫る時のコツもちろん下絵をきっちりと写せる人ならばこんな余裕は必要ありません。やはり彫る人、刷る人で精度が狂って来てしまいます。多少のずれは絶対にでますのであまり神経質になる必要はありませんが、少し加減するといいです。 | |
トラブル |