四畳半の住人 / 四畳半で梅干しを作る / 梅いろいろ〜梅エキス2/2

■■ 梅いろいろ〜 梅エキス2/2 ■■
作者:四畳半の住人
 梅のすり身はメロンっぽい香りがしますよね。この後、絞り汁を煮ると、お茶の香りがしてきます。とっても不思議ですよね。ここまでが大変な作業ですが、ここから先は簡単です。焦がさないように注意してください。
   
 2kgの青梅からとれた絞り汁です。大きい瓶は約1リットルですので、合計1.3リットル程度の汁が取れます。これを煮詰めていきます。

 最初は大きい土鍋を使います。煮ていくと黄色い灰汁が出てくるので丁寧にすくって下さい。だんだんと量が減って来ますが、まだどろどろにはなりません。

 鍋で煮る間は抹茶の香りがします。不思議です。
絞り汁
 量が減って来たら、どろどろしないうちに、小さい鍋に移すと鍋肌につく分が少なくなり経済的です。私は陶器のフライパンを使っています。

 弱火で焦がさないようにして煮詰めるとだんだん黒く変色し、どろどろになってきます。鍋肌についたエキスは丁寧にこそげ落とします。糸を引く程度で火を止めます。温かいうちに清潔な保存瓶に移します。冷たくなってからは固くなるので、移しにくいです。
 鍋に張り付いたエキスはもったいないので、水を入れて溶かして飲んでしまいます。
陶器のフライパン
 あれだけ苦労してたったこれだけになってしまいました。楊枝の先でちょびっと舐めてみます。すっごぉく濃縮されたすっぱさですが、爽快感があります。梅の味わいがこれほど濃い食品は初めてです。とても自然な味で、やみつきになりそうです。確かに体調が悪い時に効きそうです。これなら、苦労したかいがあると言うものです。

 しかし、これほど大変とは、、来年はどうしましょう。まっ、この1年梅エキスを味わってみます。
 保存瓶は清潔なものを使って下さい。参考:保存瓶の消毒方法
出来上がり
四畳半で梅干しを作る

2001年7月1日作成 四畳半の住人