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■■ ワカサギの甘露煮 ■■
作者:四畳半の住人 -
わかさぎ甘露煮  そろそろ商店街も数の子や新巻き鮭などお正月の食材が並び始めている。私も適当だが毎年少しだけお節料理を作る。その中でも好きなのは、田作り、甘露煮。でも、ワカサギで作ろうとは思っていなかったのですが、友人が諏訪湖で釣ったワカサギを甘露煮を食べたら意外と美味しい。その後、市販のワカサギ甘露煮も食べてみる。市販の甘露煮は、佃煮よりは大きいけど、どれも型が小さい。もっと大きいワカサギで作ったら見栄えも味もいい、銀色に輝き見た目も美しい。常温で日持ちしますが、新しい時の方が香りが高くて美味しいと思います。時間が掛かるのでたっぷり釣れたときに作ってあちこち送って一気に食べちゃいます。
 佃煮や甘露煮は難しいと思う人が多いようですが、実は超簡単。素材の水分をある程度取り除いてから、素材に対して、砂糖4割+醤油2割弱+みりん2割+酒2割で、コテコテに煮るだけです。石油ストーブとか七輪とか使っている人はもっと作りやすいかな。ただ、焦がすと大変なのでそれだけ気を使えば大丈夫。市販品にはない感動を得られます。
●ワカサギ甘露煮の材料(ハゼの甘露煮と同じ)
 味付けでよくご質問をいただきます。作る場所、気温や大気の状態、ワカサギの大きさ、味の好み、砂糖の種類などそれぞれなので、このページも適当に参考にしてください。最後に味を決めるのは自分です。私は今回は、友人から貰った喜界島の砂糖を使いました。甘そうなのでちと砂糖は少なめに作りました。その時々で臨機応変に対応してください。しょっぱくなければ食べられます。味はチェックしながら調整してください。しかし、甘露煮は保存食ですので、あまりにも薄味だと、保存性がいちじるしく悪くなります。ある程度の糖分&塩分は保存に必要です。健康の為にとやりすぎると保存食になりませんので注意してください。 保存食とは、細菌が使える水分を無くす(減らす)ことが重要です。 どんな味にすればいいのかわからない場合、市販の甘露煮を食べてみて下さいね。私のこのレシピですと、常温で春先まで(冷房がある家は通年持つと思います)、冷蔵庫で10ヶ月持ちました。もう少し糖分を多くすれば常温で一年ぐらいは持つかと思います。
●下処理〜乾燥
●下茹で(1〜3時間)
●仕上げ(味付け〜)
 季節柄、お正月用の甘露煮作りはいいですね。小さいけどおめでたいお頭付きの魚だし、自分で釣った魚がお節料理になるのは最高ですね。どうして今までやらなかったのか、、と疑問に思ったら、なぜか12月はあまり釣りに行ってなかったようです。来年からこれだ! 甘露煮は日持ちするので、早めに作ってもお正月には充分食べられます。楽しみ。ってか正月前になくなってしまわないか心配。
 肝心のお味ですが、これが旨い! ハゼの甘露煮よりも食べた感じがガサガサしていないし、あのワカサギ独特の苦味がほんの少しだけ残っていて、美味しい。で、ハゼなどの甘露煮と違って銀色の魚体で目にも美味しい。絶対に正月まで持たせよう。 
 しかし、甘露煮は手間と時間がかかる。美味しい佃煮や甘露煮が高い訳がよくわかります。売り物は形も大切だから高くて当たり前。逆に手間を惜しんだ安売りに美味しいのはないってことですね。
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2003年12月17日作成 四畳半の住人