四畳半の住人 / 湯たんぽの勧め / 英国 湯たんぽ事情
■■ 英国 湯たんぽ事情 ■■
HOT WATER BOTTLE
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作者:四畳半の住人 |
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ゴム製湯たんぽを紹介してから数日後、ロンドンにお住まいのちびくろさんより、湯たんぽを使ってみた感想をメールでいただきました。どうやらイギリスでは、湯たんぽの地位は日本よりも高そうです。しかも、そのほとんどがゴム製だそうです。ゴムの色も何種類かあるようだし、湯たんぽのカバーが洒落ています。またまた図々しい私は、ちびくろさんに画像などあれば、、などと催促したところ、湯たんぽが生活に浸透している様子がよくわかる写真が届きました。コメントと共に紹介させていただきます。やはり、良いものは万国共通なんですね。日本でももっと当たり前になっていい商品ですよね。
湯たんぽ使ってますよ! 〜 ロンドン在住ちびくろさん
いつもHP楽しく拝見しています。ロンドンに住むちびくろです。
四畳半の住人さんのサイトは、以前から興味があってもっと知りたいと思ってたこと
や、これからやってみたいことで一杯で、こんな生活が理想だな〜と思いながらわくわくしながら読んでます。
湯たんぽの記事を読んでから、湯たんぽ欲しい・・(ロンドンの冬は寒いです)と思っていたところ、近所の行きつけの薬局でゴム製の可愛い湯たんぽ発見! 同じ大きさで、£3.99(ポンド:日本円で700円位)のと、£4.99(ポンド:日本円で900円弱)のが有ったのですが、薬局のおばちゃんの高いのはゴムが厚くて丈夫だという言葉で、£4.99の赤いのを買いました(色は、青と緑もありました)。
大きさも見た目も住人さんが紹介されている
ダンロップ製のと限りなく似ています。
イギリス製の湯たんぽ(現地価格 £4.99(ポンド)のもの)
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大きさは、33cm x 20xmで、容量は1リットル位。 |
栓はプラスチック製、2年保障でした。 |
かぶせる布製のカバーも何種類か売ってたので、「カバーもかけたほうがいいんですか」と聞いたところ、いらないとの事だったのですが(じゃあ何で売ってるのだろう?)やっぱり裸だと不安なので、靴が入ってたネルのシューズバックに入れて使っています。これだけで、足を載せても大丈夫。実際に使ってみて、見た目も、大きさも、可愛いくて、足元がじわっと暖かいアナログさも幸せです。
気をつけてみていると、近所のコンビニのような店にもいろんな色とサイズのゴム製湯たんぽがいくつも売られてたし、クリスマスの時期には、豹柄フェイクファーやハート柄のファンキーな湯たんぽカバーを売ってるのも見たことが有るので、イギリスでは湯たんぽはまだまだ現役な様です。
イギリスの薬局、コンビニの湯たんぽコーナー
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←私が買った薬局の湯たんぽ売り場。一番下の棚が湯たんぽカバーで毛布素材、豹柄等色々有ります。 ↓近所のイギリスのコンビニ的よろずやで一つ£1.99安い!この店のトイレットぺーパー4ロールと同じ値段。 |
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自分の街の湯たんぽ販売事情をさらに調べて見ました
ついでに自分の街の湯たんぽ販売事情を調べて見たのですが、新発見が沢山有りましたよ。
イギリスの老舗薬局チェーン店「Boots」にて。ずーっとただのぬいぐるみだと思って見過ごしてましたが、これらは全部湯たんぽカバーでした! ぬいぶるみのお腹の中に別売の湯たんぽを入れて使います。プーさんやピングーはいいとして、宇宙人キューピットキャラのカバーは恐すぎる。老舗薬局の「Boots」では独自のBootsブランドの湯たんぽを展開する力の入れよう、ここの湯たんぽが一番高くて£6〜9でした。湯たんぽ最安値£1.99から最高値£9の幅は大きさよりも品質の差の様です。
イギリスの湯たんぽカバー(老舗薬局チェーン店「Boots」にて)
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イギリス通貨参考データ
2004年1月現在£1=¥180くらいです。イギリス通貨 £1(ポンド)で買えるものは、
- トイレットペーパー2ロール
- バター250g
- オレンジジュース1リットル
- コーラ2缶
- ヨーグルト500g
こんな感じでしょうか。ロンドンの物価はとても高いので、東京とほぼ一緒だと思います。
因にイギリス英語では湯たんぽは「hot water bottle」と言います。
使い方を薬局のおばちゃんに聞くと、「沸騰してるお湯(boiling water)は絶対入れちゃだめよ〜。でもすっごく熱いお湯(very hot water)を入れてね。」とのことで、沸騰してるお湯とすっごく熱いお湯の違いは微妙だな〜。と思いながらまあまあ熱いお湯を入れて使ってます。それにしても、写真を撮ったどの店にも、よく行ってたはずなのに、今まで湯たんぽには全然気が付きませんでした。ロンドンまだまだ奥が深いです・・。
湯たんぽに興味は有ったけど、一度も使ったことが無かったので、この良さを教えてくださった四畳半の住人さんに感謝です。有難うございました。
いやいや、感謝するのはこちらです。日本ではもう昔の商品になりつつある湯たんぽが、ロンドンでは、コンビニまでにも置いてある程、生活に入り込んでいるとは驚きです。で、豊富な湯たんぽカバーを見ると、子供のベットには必ず湯たんぽが入っているのじゃないかと想像できます。で、足元に置くだけじゃなくて、抱きかかえたり、顔の近くに置いたりもしているんでしょうねぇ。値段もかなり安いですね。一番安い£2は360円、一番高い£9でも1600円なんですね。ロンドンでは、冬=湯たんぽ!なんですね。時期的にクリスマスプレゼントにも使われているだろうし、あの湯たんぽカバー売り場の広さ、楽しさは感心です。
日本ではなぜ、知らない人もいるほど廃れてしまったのか。冷えに悩む人も多く、電気毛布や電気あんかは売れています。足湯器だってたくさん商品化され、温まるというカプサイシン入りの靴下も売れています。
ほとんどの家庭には、湯沸かし器があるのに、お湯を入れるって事だけでも面倒に感じるのでしょうね。もう、湯たんぽを作る過程を楽しめないほど心にゆとりがないのかな。それはちょっと寂しい。「ボロは着てても心は、、」なんてのも今の日本じゃ死語なんだろうな。今の子供達にも、お母さんが作ってくれるあの湯たんぽの温もりを伝えてあげて欲しいものです。あと少しばかりのお金より心にゆとりを。食べ物だけじゃないよ、スローがいいのは。
このページにいただいたメールを一部紹介します。
英国の湯たんぽの記事を読んだ次の日、渋谷の109(東急系列の、所謂「コギャル」といわれる子達、御用達の店が満載です)というファッションビルの地下二階にある「ソニープラザ」で、まさにその湯たんぽを発見しました。ゴム製で、形も栓も写真で見たのと同じタイプだったので、多分同じものだと思います。価格まで見なかったんですが、二千円代後半だったかな?カバーも色んな種類を置いてありましたよ。(さすがに気持ち悪いカバーは無さそう。動物のカバーが主でした) (20代 東京都)
で、検索してみました。こんなのが見つかりました。
ハート型(スリランカ製)とは。。(2004年1月17日のリンクなので変わることがあります)。で、、日本でもありました。ありました。結構可愛いのが、、
湯たんぽ、ぶたさん、うしさん、かばさん、うささん
ドイツ製 くまさん湯たんぽ
30年位前、有楽町にアメリカンファーマシィがあったころにおいてありました。形を見て思い出しました。何なんだろうと思いつつ湯たんぽとは思いませんでした。です。そこの店のファンに確認した所、確かに5年ぐらい置いてあったそうです。
「ただ日本では定着しなかったのでは?」との意見でした。ブリキのが全盛時代な
ので高くて敬遠されたのではないかと思います。彼女はそれを氷枕かと思ったそうです。ちなみに浅丘るり子さんが購入したの目撃したそうです。古いこと思い出させてくれて有難う。 (60代 神奈川県)
ロンドンに行ってみたくなりました。
流石マザーグースの国だわ。。ケイト、グリナウエーの絵とか連想しました。
湯たんぽカバー可愛いし。私的には、あのキユーピーのいかれたケバイ色が気になります。
気になって、イギリスの湯たんぽカバーの写真をもう一回みたら、
まん中のところに、可愛い犬が!!!
流石愛犬家の国!
誰かイギリス行ったら買って来て欲しいです。 (40代 神奈川県:犬好き)
ロンドンのちびくろさんより
私は日本で家電に囲まれて暮らしてたのがいやだったので、(場所はとるし、コードはじゃまだし・・)こちらでは何も買わなかったんです。やってみたら、ご飯も鍋で炊くほうが早いし、お湯も使う分だけやかんで沸かしたほうが便利だし、トースターもオーブンについているグリルでパンが焼けるので必要ないし。必要ないのに使っているものって沢山あるんだなーと思いました。
もちろん便利な家電も沢山ありますが、特に必要ない電化製品まで日本では(他の国でも)生活必需品みたいになっちゃったんでしょうね〜。日本でも最近シンプルな暮らしが見直されてるようなので、四畳半さん的暮らしの楽しみ方が広まるとよいですね!
湯たんぽが、日本でもまた、人気が出て一般的になるとよいですねえ。
│湯たんぽの勧め目次│
2004年1月15日作成 四畳半の住人