暖房器具は使いませんが、冬には湯たんぽを使います。湯たんぽなんて言葉、最近の若い人は御存じありませんね。この良さは使って貰えないとわからないでしょうが、ものすごく快適なんです。
電気毛布や電気アンカなどの電気製品と比べた湯たんぽの利点をあげてみましょう。欠点はスイッチポンと使えないことでしょうか。
- ヒーターの類いと異なり皮膚が乾燥しない。
- 乾燥しないので、咽が乾かない。
- ほかほかと自然な暖かさがあります。
- 体全体(布団全体)が温かく、朝も快適に起きられます。
- 電気の消し忘れがないので寝坊した朝でも安心。
- 問題となっている電磁波が発生しない。
- だんだんと温度が下がるので、体に優しい。
- 電気代もかからずエコロジー。
阪神大震災でも大活躍→阪神大震災時の「湯たんぽ」、心尽くしの湯たんぽ
まいにち中学生ニュース 被災地へ湯たんぽ トルコや雲南を救済 〔現在リンク切れ)
- 一人分が安価なので、人数分揃えられる。
- 翌朝も気分の良い温かさが持続。
- 残り湯(まだ熱い)で顔や食器を洗える。
- 屋外でも簡単に使えて温かい(テント泊の方、お試しを)。
- 電源不要なので病院で入院中の人も使える。
信じられないでしょうが、寒がりの友人も我が家で試した後、今まで使っていた電気アンカを止めて、湯たんぽになりました(来客用の湯たんぽを準備して広めています。この良さは体験してもらえば一発で分かって貰えます)
私にとって何より嬉しいのは
次の朝にお湯が使えることです。湯沸かし器がない私にとっては非常にうれしい副産物です。湯たんぽから出したお湯は水で薄めないと熱くて使えない程ですので、洗顔だけでなく、食器洗いにも回せます。
我が家では来客用にも湯たんぽが準備してありますが、皆さん、喜んで使って下さいます。
湯たんぽは本当に省エネか (2006年3月20日追記)
ある学生さん?のブログで、湯たんぽのお湯を沸かすより電気毛布の方がより省エネであると計算していました。このページにリンクしているので、ちょっと私の意見を書いておきます。
そのブログの計算では、水温10度、容量3リットルの水を70度まで温める時のエネルギーと、電気毛布を2時間使った消費電力を比較しています。一見すると電気毛布の方が省エネに思えてしまうかも知れませんが、こういう事はよくあります。その計算の間違えを上げてみます。
- 異る出力を同列で比較している
朝まで暖かい湯たんぽ(容量3リットル)と、電気毛布2時間の効果が同じではないですよね。2時間と言うのは普通の使い方なのでしょうか。
- エネルギー変換効率を無視している。
仕事率のみしか考えてないようです。ガスの熱エネルギーに関する記述も一切ありません。学校のテストの回答ならば正解かもしれませんが、実生活ではナンセンスです。だいたい結果も間違っています。学生さんで時間があるならば、計算結果を実験にて検証するのは大事です。計算だけでは間違えを犯します。
- 環境負荷も一切無視している
電気代などと自分が払ったお金だけ計算するのは環境負荷の計算ではありません。省エネへの貢献度を計算するには、その商品を作る原材料から加工費、流通(開発費)、維持費など全て、そして廃棄までを考える必要があります。環境負荷の計算はそういう行程すべてを組み込んでいます。
そもそも、電気はそのまま存在するエネルギーではありません。【原油を燃やして熱エネルギー】→【蒸気タービン】→【発電機】とここまでで原油エネルギーの大半(半分以上)を電気にするまでに無駄に捨てています(原子力の場合も燃料が違うだけです。)。発電所から変電所、そして各家庭へと、数々の放電(廃棄)を繰り返しながら家庭に届く訳ですが、その電気は原油の持つエネルギーの大半を捨てて得ている訳です。
原油の熱エネルギー → 電気に変換 → 熱エネルギーに変換というサイクルが一番効率が悪く手間がかかります。 原油が安いから電気代が安いんですよ。そこのところ間違えて認識している方が多いです。反してガスコンロは空気を温めてしまうので、効率40%程度ですが、ガスは直接燃やすのでエネルギー効率だけは100%です。電気に頼った暖房費より石油ストーブやガスヒーターの暖房費の方が安上がりなのは皆さん感じているのではないでしょうか。そして、電気毛布などの電気機器を作るのに費やされたエネルギーと湯たんぽ一つを作るエネルギーは比べるまでもありません。電気代などと狭い視野で計算していては、本当の省エネには程遠い感覚と思います。全ての効率を考える必要があります。
省エネとはそんなに単純なモノではありません。学生さんのようですが、学校の先生ってのは実社会の経験がないからね、物理の授業だって机上の論理だけしか教えられないのかもね。覚えた公式&理論を実践で使ったことないのはキツイですよねぇ。。こちらからはリンクを貼りませんから、そちらから来た方はもう一度考えてみて下さい。原子力発電所の増設が嫌ならば電気を極力使わないようにするしかありません。電気を得る為の機械の効率が今後も劇的に上ることはないです。消費電力だけでなく、シンプルな道具は資源の再利用もしやすく、結果的には、環境にも優しいんです。視野をもっと広く持って考えてみて下さい。