四畳半の住人 / パソコン印刷に必要なデーター目次 / 自宅のパソコンとプリンターで,遺影を作る!

■■ 自分で遺影を作るには! ■■
〜大事な人の旅立ちは良い写真で〜
作者:四畳半の住人
このページは、きちんと写真館撮影などで写真を準備している人には無用です。
いい写真がない〜〜〜!写真嫌いでスナップしかない〜〜!ってな場合に。
 遺影を自分でと思ったのは祖父の遺影が気に入らなかったからです。祖父の納骨後には、母への余命宣告、母の遺影は自分で作る!と決意。その日は思っていたより早く、A3プリンターが間に合わず、画像データーをCDで葬儀屋に持込し、印刷のみお願いしました。葬儀屋での印刷に立ち会い、どんなソフトを使い、どんな器材で印刷するのか目の前で観ました。2000年当時は機材やら大変でも,2012年の現在なら、誰にでも作れるはずです。母の葬儀は区民葬の安価な祭壇でも、お花は山盛り(実は半分は前の告別式の余り)、遺影は派手、お供え物は故人の好物を山盛り。費用はギリギリまで抑えましたが、いい祭壇になったと自負しています。
 (たぶん私は葬儀屋の敵です;友人からは400万ぐらい掛かった?と言われましたが見積60、結果は飲食代が加算された程度で120万(寿司85人前、オードブル盛合6個、懐石料理21個、ビール60本、日本酒25合、他の飲物、料理代で38万、他に、親戚10人を斎場に宿泊、貸布団代、朝食代、火葬場へのバス代もろもろだから、安くあがったと思います。遺影を自分で準備する=「葬儀の事は色々と考えてきているからね!」という無言のアピールになり,葬儀屋の言いなりにならず、交渉が出来ます。葬儀屋さんはプロ、安くお願いしたって手を抜く事はありません。でも、誰でも喪主の可能性はあるから一冊ぐらいは本を読んで準備するのが大事→ 誰でも喪主!勉強すべし(2012年2月22日)
 それ以来、親しい人の遺影を作るようになりました。弔問に来る方が見るのは、祭壇ではなく、故人の写真です。葬儀屋の薦めるままに高価な祭壇やオプションを増やすより、いい遺影を用意する方が満足度は高いです。葬儀屋さんは仕事ですから、本当に切り抜き&印刷(オプションで着替え)するだけです。後で作り替えたい遺影で、大勢に最後のお見送りされるのは少し可哀想です。

1999年遺影写真代金  遺影を頼まれるたびに、このページを公開しようと思いましたが、数年前まで、まだまだ器材も特殊、画像編集と印刷は一般的ではない?と思っていました。ところが2011年にパソコン買換えで8年ぶりにパソコン市場を調査。処理能力は100倍なのに価格は10分の1なのに驚きました。周辺機器も同様で、いまや、一部の人にしか作れなかった遺影は、パソコンさえあれば誰でも作れます。一眼レフのデジカメも安くなり持っている人が多いのに、葬儀で観る遺影はちと可哀想なモノが多いのが残念。逆に遺影も作らないなら、パソコンは不要です。ネットサーフィンとSNSへの書き込みだけなら、他の道具で十分です。自分でデーターを作ればカードサイズも持ち歩き可能、親しい友人や知人、親戚にもあげることが出来ます。財布に入れておくと、紛失しても見つかりやすいという利点もあったりします(右は、カードサイズ85x54mmの持ち歩き用)。故人を偲ぶ会でも普段の食事でも、写真があれば思い出話も出てきます。墓参りだけが供養ではありません。

 ここに遺影作成のコツや要領を紹介することは、故人を公開することになり、非常識だと思われる方も居るとは思いますが、私はこれも供養と思っています。このページをキッカケに、納得できる遺影を手にする人が増えれば嬉しいです。故人が写真嫌いでスナップ写真しかない!集合写真しかない!そんな場合でも、自分で作ればそれなりになるので諦めないでください。
葬儀屋さんに頼んだ遺影の代金実績
1999年遺影写真代金 2000年遺影写真代金
1999年実績
写真持込、遺影作成&印刷
四切1枚、KG 3枚
2000年実績
データーをCDで持込み印刷
四切1枚、KG 3枚
1999年遺影
 背景は白で簡単なのに、障子の桟は残したまま。ほっぺを赤くしたと言われたけど、これでは単に拡大コピーしただけ。ピントも合ってて単独写真だったのに、取込技術が悪くてボケボケです。  こちらも35mmフィルムでほぼ同じ大きさで撮影された写真からの作成です。取込みの精度、画像処理(特に画素数を8の倍数にするのが大事)によりこれだけ変わります。
 どちらも葬儀屋で同じプリンターで印刷しています。プリンターの性能より元の画像の質の方が大事なのが分かります。
 私は1990年から自宅にパソコンを導入。たった20年でパソコンの性能は指数的に向上、なのに価格は反比例。遺影を作り始めた2000年でも、パソコンの性能は現在より遥かに劣る上に、まだまだ高価でした。電話回線、1分10円課金のパソコン通信がそろそろ役目を終え、ブロードバンドなんて言葉がやっとチラホラ、パソコンどころかメールアドレスを持つ人も少なかった時代です。私は2000年の母の他界後にケーブル回線を契約しやっと使い放題になり、このサイトを作りましたが、誰も観てくれる友人は居なかったです。
 四つ切り画像は180dpiでも100MBを越え、当時のパソコンでの処理は、高速CPUと高価なメモリーを必要としたので、メモリー増設は必須、モニターも本体もそれなりにお金を掛けないと画像編集は困難でした。今は、7万円のパソコンで、さらに高画質で取り込んでも十分に処理が可能です。実際、私が2011年に購入したパソコンはメモリー最大に積んで12万程度でモニター付、歴代3,40万円は本体につぎ込んでいたのが嘘みたいです。他、プリンター、スキャナー、デジタルカメラも高画質・高機能・低価格。驚きの進歩です。

 出力センターや写真屋さんへの持ち込みデーターの印刷は可能。プリンターを持たなくても作れます。その場合は、CDやDVDに焼き込んで持ち込みますが、モニターで見たとおりの色を一度で出すのは諦めてください。何種類かの色を作って何部かプリントして選ぶと納得できる色になると思います。遺影データーを葬儀屋さんに持ち込むとやはり結構な料金は掛かりるのでご注意。2000年はデーター持ち込みで18000円でした。今も同様のお金は取られると思います。現在は出力センターか、写真屋さんにお願いする方が安上がりでしょう。


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2012年2月18日作成 四畳半の住人