四畳半の住人 / 四畳半で梅干しを作る / 必要な道具〜安い道具で失敗 

■■ 必要な道具〜安い道具で失敗 ■■
MADE IN JAPANの実力
作者:四畳半の住人 -
 私は国産好きですが、今どき全てを国産でなんて賄えませんよね。でも、梅干しに関するモノだけは完璧に日本製をと思っていましたが、昨年、何気なく買い足した漬物樽。2年目にしてトラブル発生、よくよく見たらバケツの底には【MADE IN CHINA】。全ての中国製に発生するとは思えませんが、安いモノはそれなりなんだと痛感させられました。20年も漬けていて初めての経験です。これから買いそろえる人の為に紹介します。

問題の漬込み容器

 いつもはご近所の金物屋さんで買うのですが、2006年は、羽田に出来たばかりの大手ホームセンターで購入しました。15型の漬物樽が、金物屋さんでは780円、大手ホームセンターでは、398円とほぼ半額。もちろん形も色も若干違いがありますが、たまたま用事があって行ったので何も気にせず購入しました。今まで使っていた樽より黄色が強いですが、材質も同じ表示でした。1年目は4Lで基本塩分の梅を漬けました。トラブルが起こったのは2年目です。
 翌年は、はちみつ梅を仕込み(6月19日)、梅酢も順調に上がり、蜂蜜も投入し、土用干を待っている間、約3週間後にそれは発生しました。右の写真は問題の漬物容器です。

漬込み後2週間で亀裂発生


 【写真 左】 漬込み後、3週間目で梅酢がほんの少し漏れているのに気付きました。蜂蜜も入った貴重な梅酢なのに非常に残念。どうりで部屋中に梅の香りが漂っていると思っていたんですよね(通常は漬込んで密閉してしまえば香りは消えます)。 丁度、梅雨入りしたばかりで湿度も高く、今の時期にこれだけの梅漬の容器を入れ替えるのは無理、漏れ量は少ないから大丈夫と判断し梅雨明けを待ちます。結局、亀裂は広がったようで、梅酢は大半が漏れてしまい土用干の時も困りました。

 【写真 中、右】 なんとか土用干までこぎつけ、容器をよくよく確認すると亀裂が入っていました。1cm程度の亀裂ですが、しっかり奥まで割れています。樽の補強部分は通常は割れないと思われますが、材質の不均一があったのか、成型時の異物混入かわかりませんが、落として入った様な亀裂ではありません。

 で、よくよく裏側を見たら、【MADE IN CHINA】とありました。私としたことが考えがとても甘かった。400円を節約した代償は大きかった。国産100%純粋の高級はちみつ入りの貴重な梅酢は台無し、しかも、穴空きのバケツというゴミまで作ってしまいました。メーカー名は記述なしで、買ったときには、輸入元コーナンと印刷された紙が付いていました。しょせん、大手のホームセンターなんて品質より安さが優先なんでしょうね。今までの自分が使っていた樽を調べてみます。ちゃんと日本製で、会社名まで入っています。材質も耐熱温度も同じなのですが、何が違うのでしょう。外観が違うと言うことは型も違うんでしょうね。確かに補強の入れ方が違います。設計力の差でしょうか。こんな小さな所にも値段なりの実力が出るんですね。確かに酸が強い梅漬、怪しい樽で漬けて何が溶けだすかわかったものではありません。今回は亀裂が入っただけですが、容器が溶けたなんて話しも聞いたことがあります。100円ショップの容器だって食品用とは唄っていないですし、やはりちゃんと身元のしっかりした物が安心なんですね。私が買ったバケツだけが特別だったのかもしれませんが、これから容器を買い足す時は【MADE IN JAPAN】 は絶対に外さないようにします。
 この容器は、ビニール袋を使えば十分に使えます。食品に使わないならば穴を接着剤で塞いでもいいと思います。しかし、使いにくいのが本音。安いモノ買って損をするってねぇ。  
四畳半で梅干しを作る必要な道具

2007年9月8日作成 四畳半の住人