
材質はアルミ鋳物で、肉厚 3mmと厚出です。文化鍋のサイズは 2cm刻みであるので、炊ける御飯の量に応じて選びます。 文化鍋の最大の特徴は大きな縁です。ここが、カレーや煮物などでの
吹きこぼれを防ぎ、ガスコンロを汚しません。そして、もう一つ。。この縁に煮物や炊飯時の水が溜まり、
ウォーターシール効果があります。故に普通の蓋よりも内圧がわずかに高くなるはずです。
< 大は小を兼ねると言われますが、大きい鍋で少しだけの米を炊くと米と残りの空気の容積比が狂いますので味が落ちます。昔の物はそういう所まで考えて物を作っていたのですね。ですからもし鍋を買う場合は、自分の
生活に合わせたサイズを選ぶことが大切です。
私は16cmの鍋を使い、一回に1合半から3合を炊きます。14cmではいくら独り者でも小さすぎる感じがします。金物屋で実際に見たほうが決めやすいかもしれません。
文化鍋をわざわざ買うのもっていう人は
【ラーメン鍋でメシを炊く】を御覧下さい。慣れたら文化鍋を買う気になるはずですけどね。。値段は今度、調べておきましょう。 しかし、炊飯器を買うよりは随分と安いです。大きな違いは文化鍋なら一生使えるってことでしょうか。土鍋は割れる危険があるし、電気炊飯器は劣化しますしね。で、十数年使った文化鍋ですが、ついに炊飯の役割を
「釜炊き三昧」(ウルシヤマ金属工業)に譲り、煮物用になりました。もちろん煮物でも吹きこぼれにくくて重宝しています。
文化鍋の種類と大きさ(亀印文化鍋)
鍋の形状 | おおよその炊飯量 | お値段(税抜き) |
直径 | 重さ | 合数 | g | 定価 | 実売 |
14cm | 450g | 1.5合 | 200g | 3,500円 | 3,200円〜 |
16cm | 500g | 3合 | 400g | 4,300円 | 3,800円〜 |
18cm | 850g | 3.5合 | 500g | 5,000円 | 4,500円〜 |
20cm | 1100g | 5合 | 700g | 5,800円 | 5,200円〜 |
22cm | 1200g | 6.5合 | 900g | 6,300円 | 5,700円〜 |
24cm | 1550g | 8.5合 | 1.2kg | 7,000円 | 6,300円〜 |
26cm | 1950g | 1.1升 | 1.6kg | 8,500円 | 7,700円〜 |
文化鍋を買った時に付いて来た取説を載せます。これはほとんど、自分の覚え書き用です。。(^^;)
内面が黒くなった
表面処理をしていないアルミニウムは、水だけで沸騰させますと水の中に
含まれているミネラルや、イオンがアルミニウムに吸着して黒く見える被
膜を作ります。この現象は酸化膜(ベアライトAl2O3・3H20)ができた
状態で、分析的にもまったく害のない現象ですが、気になる時は
- ナイロンタワシや、クレンザーでごしごし磨き落とす
- 最初使用する前に米のとぎ汁又は、野菜くずを入れて10分位煮沸して下さい。
これである程度黒変が防げます。
- レモンを輪切りにして入れ黒くなった所まで水を加え、しばらく沸騰させてください。その後ナイロンタワシ等で洗い落とせばもとの地肌に戻ります。
- 梅ジャムを作った時、梅の種が余ります。もったいないので、どうにかしようと思ってアルミ鍋でグラグラと煮てみました。すると、、鍋は真っ白にキレイになりました。要は酸味の強いものを煮れば黒ずみは取れてきれいになるようです。(2001年6月更新)