四畳半の住人 / 四畳半で梅干しを作る / 梅いろいろ〜青梅の砂糖漬け(カチ割り版)

■■ 梅いろいろ〜 青梅の砂糖漬け(カチ割り版) ■■
わざわざ梅割り器を買うことはない!
作者:四畳半の住人
 私の前歯4本は2000年の交通事故により差し歯&ブリッヂなんです。10年間、なんとか修理しつつ騙し騙し使っています。死ぬ前にもう一度ぐらいは直さないとダメかな。でもま、気をつけているわけです。梅の種をガリガリするのが好きだったのですが、そういう使い方は前歯には負担。故に 青梅の砂糖漬け(ガリガリ版)も種を取ってから作っています。カリカリ梅は好きだけど、食べ過ぎちゃって塩分が気になるって場合にはオススメです。ま、今度は糖分が気になるかも知れないけど。わざわざ紹介する様な代物ではないのですが、バックアップも兼ねてこちらに保管。

 固い青梅から作るとカリカリ感が残ります。塩は一切使わず、砂糖のみで仕上げるカリカリ系の青梅漬けです。果肉を割ることによって早く漬かり、果肉が萎むことがありません。さらに種を取り除くことによって食べるのも簡単。梅を割る為には、 梅割り器が簡単便利ですが、いくら安いってもワザワザ買うのも勿体無い。簡単に作れても、他に用途が見えないのに専用治具を作るのも勿体無い。身近にある物でなるべく簡単に梅を割れば全て解決。棒で叩き割るって人が多いようですが、もう一工夫で梅割り器ほどに簡単にキレイに出来ます。出来た梅酢は水で薄めて飲んでも、、梅ジュースと同じ様に使えます。

 外した種には果肉が残っています。勿体無いので、醤油に漬込み梅風味醤油を作ります。ジャム用に煮て外した種と異なり、この場合は、常温でも日持ちします。
   

材料、道具など

 固い青梅(割るのでなるべく大きい方が良い)、木の厚板を2枚、金槌(空き瓶など、の代用品でも可) 、焼酎(アルコール度数の高い物:日本酒は不可)、砂糖(白でも黒でも)、保存瓶や保存用の袋。
梅干しの保管:容器など〜リサイクル瓶のすすめ保存瓶の殺菌方法と瓶詰の方法

カチ割る為の道具

穴子の白焼き〜梅味噌かけ  棒で叩き割るという人が多いようですが、効率が悪いです。梅は球体であり、球体に効率的に打撃を加えるならば、板を介在して間接的に叩く方がいいです。直接叩いても力は分散してしまいます。私はホームセンターで売ってる100円の切れ端(38mm x 89mm長さ30cm、70mm角材)2枚と金槌を使っています。板は、手で持って保持しやすい形状(あまり大きいと扱いにくく、小さいと保持が大変)ってのが大事。普段は、電気ドリルでの穴あけ作業の下敷きに使っている代物で他にも役に立っています(我が家は一つの作業しか出来ない代物は存在価値が薄いのです)。 砥石の台にも使っています。板の材質も考えてください(杉は不適当と思います)。
 叩くのは、金槌でなくても他に硬くて持ちやすい物で代用できます。水を入れたペットボトルなど柔らかい材質の物は、衝撃を吸収してしまうので、ダメです。ま、手作り品が好きなら金槌ぐらいは持っていても便利と思いますよ。我が家は工具が山ほどあるので、代用品はたくさんあります。とにかく探してください。

 もちろん梅割り器を持っている!買いたい!って方は買ってください。また、工作が苦手でも、単純構造ゆえ作ることも簡単と思います。専用工具は、あれば便利ですが、我が家は狭い四畳半、保管場所を考えると作る気にもなれません。ま、コストと他の制約の中で、工夫するのも楽しい。

青梅の砂糖漬け(カチ割り版)

 種の周りの身離れをよくするには、事前に塩を振って転がして梅が半透明になるまで放置するのが一般的らしいですが、我が家は面倒なので、洗っただけで、作業をはじめます。丁寧に作りたい&梅(風味)醤油は要らない!って場合は、直接に作業しても問題ないです。固い青梅は丁寧に水で洗って拭き取ります。こちらもご参考に→ 青梅のカチ割り方:しじみ日記2011年6月15日
梅のカチ割り方 梅のカチ割り方 梅のカチ割り方
洗った梅に包丁を入れる。 板に置いて板で挟む。 一回だけゴチ!っと叩く!
梅のカチ割り方 梅のカチ割り方 梅醤油
高効率を工夫しよう! 砂糖と焼酎を入れ冷蔵保管 種には少量の醤油(梅酢でヒタヒタを目指す)
穴子の白焼き〜梅味噌かけ 梅ジュースの場合は、梅は萎んで食べても美味しくない状態になりますが、かち割るためか、梅も萎まないで果肉が楽しめます。その変わり、出てくる梅酢は梅ジュースより少ないです。梅をまるごと楽しむには手軽で簡単,子供にも受ける食べ方です。
 ただし,保管は冷蔵庫の方が色が長持ちします。我が家の夏は室温35度なんて当たり前、この砂糖漬けだけは、冷蔵庫に入れています。一年分も作らないのでなんとかなります。高気温にさらしていると色が茶色く変色して見た目が悪いです(食感はそれほど変わりません)。出来た梅酢の発酵を防ぐためにも冷蔵庫保管をお勧めします。滲みでた汁は、梅ジュースと同じなので、使い道は色々。京都の方から教わった 梅の砂糖漬けに習い翌年の為に梅酢は保管という手もありますが、毎年使いきってしまいます。もしかしたら、何年もすると香りも濃くなるのかもしれない。耐えられる人、試してみてください。

 砂糖と焼酎を入れて数日で果肉は梅酢に浸ります。翌週にはもう食べられます。冷蔵庫保管なので冷えてて暑い日のお茶受けにも最高。きっとかき氷でも美味しいような。
四畳半で梅干しを作る

2011年7月30日作成 四畳半の住人