四畳半の住人 / ガスコンロでメシを炊く / 羽釜(はがま)でメシを炊く

■■ 羽釜(はがま)でメシを炊く ■■
作者:四畳半の住人
羽釜 この釜は、母親が炊飯用に使っていたもので、4年程前〔2000年)までは現役でした。実家を片付けることになり、見に行ったら捨てられていたので拾い上げました。これは、羽釜(=はがま)といわれ、かまどでご飯を炊くように専用に作られた鍋です。底が厚く、丸みがあり、熱が均等に回りやすいようになっています。私はかまどを見た記憶がないので、母が田舎から持ってきたものでしょう。幼少の頃は主に使っていたのは、ガス炊飯器で、この釜は炊飯器を出すのが面倒なときに活躍していました。

羽釜(はがま)で3合のご飯を炊いてみる

羽釜 羽釜 羽釜
炊くまでは、文化鍋でメシを炊くご飯炊きの水加減と同じです。
 米を水で洗って、しばし吸水。釜が変わっても、強火→沸騰→中火→弱火5分は変わりません。  球形もガスコンロではその形状を生かせません。しかし、平らな鍋底よりは均等に熱が加わりそうです。重い蓋が頼もしい。  蒸らしと混ぜるのを忘れずに!お焦げを作るのは文化鍋よりも調整しやすいです。

はじめチョロチョロ なかパッパ 赤子ないても蓋とるな 

 ってよく言われています。だから、最初から強火でいいのか!とメールをいただいたこともあります。現在は燃料がガスで火力調整ができるのでいいのです。昔は、稲を脱穀した後にでるもみ殻を燃料にしていて、火力の調整ができない状態で、米を炊いていたので、はじめはチョロチョロになってしまうだけです。火が勢いよくなり、かまど全体に回ると、なかパッパで、内部に圧力がかかってきます。この段階からは蓋を取るなってことです。最初の火加減をチョロチョロにしろ!と言うことではなくて、最初はチョロチョロだよ、で、火力が増してくるよ!そうなったら蓋を取らないでね!と言う意味です。現象の説明と思われます。
 現在は、強力なガスが自由な火加減で使えるので、一気に内部の温度をあげる為に最初は強火が美味しく炊くコツです。

羽釜炊飯について

羽釜 羽釜 羽釜
 文化鍋でもトップブランドの亀印。本体の重さは、580g、蓋の重さは、600gでした。0.8升の米が炊けます。  木はデンプンまじりの蒸気と相性がよくシールされやすいのか圧力もビシっとかかるようです。昔の日本人の知恵と技術に感心。  かまどならば、羽の部分からも熱が均等に伝わります。だから、最初の強火では、羽にあてるほどの強火がいいかもしれません。
 羽釜は、まだ普通に売っていますが、生産個数が少ないというのもあるのでしょうが、意外と高いもので驚きました。インターネットで調べてみると  まだまだ使う人がいるってことですね。羽釜をさがしていて、面白いページを見つけました。実験も面白いです。さすが、炊飯器メーカー、こだわっていますね。そのうち鍋よりも美味しくできる電気炊飯器が出来るのでしょうか。
  何度か実際に使ってみて・・・ お米が研ぎやすいのに驚いた。そして、水替えも非常に工夫されていて米がこぼれにくい形状(縁が少しだけ内側に角度をつけてある0のにもビックリ。あの形はかなり完成されたものだったんですね。 2004年7月29日追記
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2004年7月1日作成 四畳半の住人