冷蔵庫がそれほど大きくない(っても120リットルある)から、コンパクトに保存できる冷凍食品は良く作ります。手間が掛かる物や鮮度を保ちたい物は冷凍すると便利ですよね。魚介類中心とはなりますが、自家製の冷凍食品をボチボチと紹介していきたいと思います。
釣った魚は最後まで美味しく無駄なく食べたいですよね。が、「持って帰っても家人が喜ばない」とこぼし「とりあえず冷凍」なんて釣り人も多いのですが、
台所に立たない人間が入れた冷凍食品なんてそのまま忘れ去られるのが普通。そして掃除の際に発見されて霜だらけで何の魚かも分らず結局ゴミ箱へなんて運命となります。冷凍方法が悪いと、がんばって解凍して食べても冷凍臭くパサパサ、釣魚なのに美味しくない!しかも、いつ釣った?なんて魚は食べたくもないし。と捨てられても仕方ない代物になってしまいます。
自家製の冷凍食品のコツ
- そのまま使える状態
家人が喜ばないと言う人の話しを聞いているとそりゃ当然だろ!奥さんは悪くないよ。ってな冷凍方法の人ばかり。釣ってきた魚を袋に丸めてそのまま冷凍。ウロコも内臓のそのままのカチカチの魚をゴロンとくれた人が居ましたが、それじゃ論外です。解凍したら生ゴミと同じです。市販の冷凍食品でそんなのないでしょう。自家製冷凍食品は完璧な下処理をし、すぐに使えるようにして冷凍します。天麩羅種にしたいならば全てを開いてから保存します。包丁を使わせるのは刺身の時だけにしてください。
- 水気を切ってから冷凍
布巾で拭取れまでは言いませんが、処理している間は、ザルにあげて水気をしっかり切ってから冷凍処理します。霜だらけでは美味しくありません。
- 冷凍は新鮮な時に
そろそろやばそうだからと冷凍するのは最悪です。そういう人って結構います。市販品には五月蝿いのにねぇ〜。 冷凍食品こそ鮮度が大事。釣ってきて翌々日までに食べきらない分は、その日のうちに冷凍します。
- 少量づつキレイに並べてパック
解凍するとすごい量になってしまってねぇ〜〜。じゃ、面倒で使って貰えません。キッチリと下処理した魚は、少量づつラップに包んでさらに冷凍保存用の袋で冷凍します。しかも、市販品のようにキレイに並べて下さいねぇ。省スペースにも繋がりますし、少量づつならば、急な来客、お弁当やあと1品と言う時にも喜ばれるはずです。
参考 → 穴子(釣魚)の冷凍保存は小単位&使える状態で
- 丸めないで平らに
タコやイかは冷凍が効くのでよく頂きますが、ソフトボール位の塊で貰うことがほとんど。ほんと、使いにくいし、邪魔。冷凍食品は平らにが基本。小さな魚でも丸めないで平らに並べます。ゴロリと塊じゃ場所も取るだけでなく、冷凍時に外側と内側で冷凍速度が変わり、霜の原因になります。ゴロゴロ丸いのでは、解凍も不均一で時間がかかります。見た目も最悪。メバルやカサゴなど1匹そのまま冷凍するならば、1匹づつラップでピッチリ包んで冷凍です。穴子は並べて、ワカサギなども一列に平らにしたパックをいくつも作って冷凍します。切り身にしても1枚づつピッチリと包みます。一夜干しは貼り付かないように間にクッキングシートを挟んでまとめて冷凍保存袋に。
- アラは冷凍しない
真鯛でもワラサでも頭を後で使おうと冷凍する事もあるでしょう。その場合でも1週間以内に使ってあげて下さい。頭やアラ(中骨)は霜が出やすくて見た目がどんどん悪くなります。3日後に使うならいいけど、いつかブリ大根に使おうと思っての冷凍ならば、その時にスープの出汁をとって食べきってしまった方がいいでしょう。
- 必ず日付を記入
せっかくキレイに袋詰めしてもいつのか分らないのでは使いたくありません。袋には必ずマジックで釣った日、釣った場所、魚の名称を記録してください。袋を再利用する場合も前回の記録は消して分かりやすくしておきます。売っている食品には賞味期限は五月蝿いのに自家製だからと甘えてはいけません。
- 冷凍保存への意識を再考
冷蔵庫も大型化し、冷蔵庫(冷凍庫)をついつい過信して何でも入れれば鮮度は保たれると勘違いしがちです。 冷凍=長期保存と言う考えを改めて下さい。生ものは、魚の種類にもよりますが、下処理して冷蔵庫に入れたとしても数日しか持ちしません。そんな釣魚を4日目でも5日目でも次の休日にも美味しく食べる為に冷凍すると考えて下さい。故に日付を記録し自分なりの賞味期限を設けます。月に2回の釣行ならば釣魚の冷凍保存は2週間と考えて下さい。毎週行くならば1週間が標準と考えます。もちろん長期保存を考えてならば話しは別ですが、どんどん溜まっていくならば、冷凍庫がどんどん狭くなってしまいます。
- 賞味期限
何年も冷凍庫を掃除しない家はないでしょうが、忘れない事も大事です。真蛸や烏賊を除いて(烏賊、蛸は長期の冷凍が効き変質もありません)、何ヶ月も置きっぱなしは無駄です。自分なりの賞味期限を決めて下さい。たまに冷凍庫の掃除で、釣魚カレーを作ると整理できます。魚介類山盛りのカレーは贅沢ですよ。
我が家の冷凍食品
- 柚子の皮
柚子の皮は干しておいてもいいけど,生を処理して冷凍しておけば,料理にチョイチョイと使えてとっても便利。→ 柚子の利用法〜絞ってポイはすごくすごく勿体無い!
- 卸し生姜
生姜は意外と日持ちしないので、買ったときに刻んで食べる分以外は、すり下ろした後に汁ごとスプーン一杯づつ位をラップにおひねりの様に包んで冷凍します。解凍不要でそのまま使えます。和え物にもお刺身にも。きっと生ワサビも同じだろうけどそこまで贅沢できないなぁ〜。
- ニンニク
生ニンニクをそのまま吊るしておくと乾燥してしまうので、一粒づつ薄皮を剥いてから、そのまま冷凍保存袋にゴロゴロいれて冷凍します。使う時はスライスでもいいし、すり下ろしても。半解凍の状態で切ったりすり卸すのがコツ。
- 納豆
パックの納豆はそのまま冷凍すると干からびません。食べる前の日に冷蔵庫に戻せば普通に食べられます。
- 潮干狩のアサリ貝(貝殻のまま)
砂を吐いてもらった後に、ザルにあげて潮を吐きだしてもらって食べる寸前の状態にしてから貝殻のまま冷凍します。ゴロゴロと邪魔なので、なるべく早く使います。解凍せずに出したらすぐにフライパンや鍋に入れます。
- 潮干狩の貝(むき身)
青柳は採ってきたその日のうちに処理して何粒かづつラップに棒状に包んで冷凍。少量づつなので、味噌和えにも、たこ焼きにも。アサリやシッタカなどの他の貝も同様です。参考 → ばか貝の砂抜き方法
- 釣魚いろいろ
ワカサギも穴子は平らに並べてラップで包んで袋に入れて冷凍。一夜干しは、間にクッキングシートで貼り付かないようにして何枚かづつまとめて袋に入れて冷凍(ラップ不要)、使うときは1枚づつ剥がします。カサゴメバルなどの煮付け用は下処理して包丁目を入れずにラップに包んで袋に入れて冷凍。真蛸烏賊類も同様。イイダコも10杯ぶんづつ並べて冷凍。なるべく平らに。鮭やワラサなどは切り身にしてラップ+袋。細身の太刀魚はすぐに人手間かけるとご馳走に。
- 魚卵
筋子やイクラ、タラコや明太子。たくさん貰ったら、最後まで美味しく食べたいので1本づつラップに包んで冷凍。食べる時も自然解凍で。まだ大丈夫なんて安心していると傷んでしまって泣きが入らないようにね。
- 調理済み食品
作るのに時間が掛かる物は作ったときに冷凍しておいて少しづつ楽しみます。カンピョウや干し椎茸を煮たら残りは冷凍して混ぜご飯の時に使えます。干し椎茸は、1枚づつ分離できるように並べて冷凍すると使い勝手が良いです。干し椎茸は煮汁をたっぷりと含ませた状態にすると何かと便利です。お弁当にもそのまま乗せれば食べる時にはいい感じ。昆布巻きもそうですねぇ。1本づつラップに包んで冷凍し、食べたい時に皿に出しておくだけで美味しく食べられます。下の写真はお正月に毎年作る昆布巻き(中身は鮭だったり穴子だったり身欠き鰊だったり)で、1年近くも美味しく頂けます。でね、美味しいの。(^0^)