私はね，いままで，梅の素材ってのはそれほど出来に関係ないと思っていました。銘柄がどうのこうのってけど，漬け方変えれば薄皮だろうがポッテリ皮だろうが，固い梅だろうが，割と操作して作れるようになっていたわけで。
　そりゃ自分が高価な完熟梅（キロ2000円以上だもんね，無理）を買えないってのもあるけど，かなりいい線まで行くからね。最近は拾った梅だろうが，投げ売りの梅だろうが，熟度が激しくバラバラだろうが，梅干しになれば平均点は確実に超えているし，，って思っていたんですよ。

　ところがね〜この和歌山の梅農家さんが最終日に採ったって梅，勝手に木からネットに落ちたのが8割？（最終日ゆえ残りは足りなくて木から採ったって言ってました）。洗浄してすぐに送ってもらっても，それはそれは見てくれはちとボロボロな打ち身姿で，梅仕事に慣れてない人なら全部ジャム行き？ってな状態でした。潰れちゃっているのも居るけど，【1日前には木になっていたと言う事で全部漬け込み】ました。普通の状態の打ち身とは違うから，輸送中に漬かってきたと考える訳ね。私は受け取って2時間後には塩をまぶして樽へ，で，重石を1時間で軽減，あとはつっかえ棒で，土用干しまで放置。放置しすぎて赤しそを入れるの忘れて1日目と2回めの土用干しに日にちがあきました。

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土用干し1回目　データ

　漬け込みは7月9日，赤しそを入れたのは18日，今回の一回目土用干しは7月30日。染まり時間が短いので，次のど用干しは日にちおきます。2週間は必要かな（実際は天候により8月20日に二回目でした）。
　干し時間は，朝8時から午後14時まで，柔らかいので，出したり仕舞ったり，ひっくり返したりに神経を使います。ある程度，乾いてくれば大丈夫なので，湿度が低くカラリと暑い日を選ぶ方が良いはず。私はガサツなので，漬けるのは簡単でも，干すのが難しい。どの梅も果肉がすんごく柔らかい。手に載せていても種を手のひらに感じます。