2004年までは炊飯では,は
文化鍋、たくさん炊く時には、
羽釜や大鍋〔14合炊飯可)と使い分けていました。やはりね、羽釜は大量に炊くせいもあるのか、ご飯も色艶よく美味しいなぁーー毎日使うには8合サイズは大きいし邪魔だけど、小さいの買うと高いんだなぁーーなんて思っていた所、4月の終りに小林金物さんより,「文化鍋は最高です。電気炊飯器はお米に失礼と思います」とのメール。2回目のメールでは、小林さんはウルシヤマ金属工業在職中に、
「釜炊き三昧」に惚れ込み、全国を売り歩いたこと…退職後には、惚れ込んだお釜を個人で売ろうと一発奮起、パソコンを覚え、ホームページを立ち上げたばかりとありました。
商品に惚れ込み、それを商いに…とても好感を覚えました。で、3回目のメールに、「もし、ご迷惑でなければ、お釜を送ります!商売抜きで使ってみて欲しい」とあり、ガスで炊飯する人間に悪人はいない!と,それから長いおつきあいになりました。お釜を頂いたからと評価を甘くするのは逆に失礼ですので、私が思ったままレポートします。
実はあまりにいいお釜でレポートは2ヶ月以上もかかりました。通常、最初の1ヶ月間はミッチリと使いますが、初回から学習不要な釜でしたので、逆に難航しました。炊飯量を減らす、炊き方変える、強火で放置、、と考えられる範囲でかなり意地悪に使いました。私も天の邪鬼ですから少し位の欠点がないと筆の進め方がわからなく、貰ったからいい評価なのでは? と思われたくないってのもありまして、、などと言い訳。
釜炊きセットの外観と工夫
鍋本体の外観は羽釜と同じ、<かまど>と蓋が一工夫です。実はこの製品の<かまど>(私はハカマと言っていました)だけ使ってみたい…と以前から知っていました。羽釜はガスコンロでも使えますが、あの形状をもっと有効に活用するには、この<かまど>を使って反射熱を利用できればお釜全体を均一に加熱し、遠火の実現、それこそ本当にかまど炊きだろう。と思っていました。
この<かまど>は、実際に商品を手にしてみれば超シンプルですが、アイデアは「コロンブスの卵」に匹敵します。あまりにシンプルで類似商品が出ないかと余計な心配です。釜が持ち上がる高さも出来てしまえば簡単に真似できますが、あの形に決めるまでは大変だったと思います。熱効率がいい高さと釜の径など関係ありそうです。 実際に使ってみて、このセットは
「コストパフォーマンスは非常に高く、高級IH炊飯器のように莫大な開発費を要する商品以上の効果があり、製造過程から最後まであらゆる部分で地球に優しい商品だよね」と私の琴線に触れました。羽釜も母の時代?から受け継いだもの、世代を越えても不便なく使える道具は最高です。どんなに高級な電気炊飯器でも、世代を越えて使えませんね。(右の画像は、私の羽釜です)。詳しい画像はコチラを見て下さい。→
釜炊きセット(ウルシヤマ工業)。
お釜本体(内側はフッ素樹脂加工とアルミ地金と2種類あり)、容量は珍しく4合炊きで、炊き込みご飯の時には、お米3合に具をたっぷり入れても大丈夫とよく考えられた容量です。 蓋は、厚手のステンレス製で重さは500gと8合炊きの羽釜の木蓋(厚さ6cm)と同じ重さ。これならば炊飯圧力にも負けません。<かまど>は、焦げ付防止加工。
新かまど (2016年より) 釜炊き三昧 新カマド
2009年から過熱防止機能付きのガスコンロに対応すべく、<かまど>の高さが低くなったようです。 私も交換してもらいましたが,以前のモノよりもコーティングが厚くてきれいに使えそうです。(対応開始日 2016年06月27日 )
2023年1月にガスコンロをSiセンサ自動炊飯機能付きにしました。これが実に相性が良いのです。そちらもレポートしました→
Siコンロ自動炊飯x釜炊き三昧 (2023年1月29日追記)
フッ素樹脂加工品の欠点 〜 台所用品は世代を越えて
私はご飯の仕上がりが評価しにくいフッ素加工品は嫌いなんです。それを小林さんに伝えると、アルミ地金のお釜がやって来ました。アルミ地金でも遠火の威力で焦げ付きはありません。アルミ地金の方が米粒が美味しそうに見えるのは贔屓目かな。半永久的とは言え、フッ素加工は、何年も使えば劣化し、だんだんと性能と落ちていきます。「NHKの食彩工房」に”フッ素加工のフライパンは駄目になったら、毎年買い換えて気持ちよく使う”と書いてありますが、とんでもない話しです。
丁度、テフロンの炊飯器についてご意見を頂きました。テフロンが剥げても捨てられない!には共感です。 2005年8月29日追記
〜*〜 炊飯について 〜*〜
我が家の電気炊飯器は、釜のテフロン加工がはげていて、下のほうはネチョネチョで黄土色のゴハンになってしまいます。テフロン加工、家庭で再塗装?できたらいいのに・・・。本体は、まだまだ現役なのに買い替え。なんだか納得&決心できず、ずるずる2年くらいそのままでした。 とてもネチョネチョ部分が気になり、かつ、気力が充実しているときは、ガス炊飯のページを参考に手持ちの鍋で炊いていました。最初は、自分でごはんを炊けたことに感動しました(これで無人島でもいきていける(笑)と)。
最近、釜炊き三昧絶賛のページを読み、思い切ってアルミ地金の4合炊きを購入。手持ちのナベに、重みのないフタ+ドンブリ(重り)をのせて、火加減をおっかなビックリ調整していたのとでは、気分と味が大違いです。時間以外は気にすることなく、ふんわり甘く炊けました。さらに、おにぎりを作るときにモチモチさを実感しました。まとまりがいいです。(大阪の川上さん:2005年8月)
私の
羽釜は、母が田舎から持ってきた?古い物です。
あの羽釜がフッ素加工されていたら、私の元に来る前に捨てられていたでしょう。世代を超えて使える道具=シンプルな釜が一番です。電気炊飯器は一生のうちに何度買い替えますか? フッ素のフライパンは何枚買い替えますか? 次世代も使える道具なんて素晴らしい。
フッ素加工鍋は使いやすいのですが、ご飯や料理の出来不出来も教えてくれません。ご飯のように毎日炊く鍋に関しては「今日のご飯を鍋に評価される」のは大事なことです。
不便と感じるかもしれない点
気に入らなかったのがフッ素加工だったので、
アルミ地金ならば、満点です。 製品の性質上、鍋が触れてないとガスが出ない空だき防止機能付き、過熱防止機能付きのガスコンロには使えません。(
新かまど で解決) 文化鍋を長いこと使ってきましたが、ご飯炊きはこの釜に仕事を譲りそうです。
釜炊き三昧 使用レポート後書き
このレポートを書くにあたって一番悩んだのが、いい鍋だったことです。貰ったから公平に見てないんじゃ、、と言われかねない結果でかなり困りました。ちなみに、ガス炊飯したことない友人に、この釜を渡し,沸騰後に弱火12-15分、最後に強火1分と伝えたところ、本人も感動する程上手く炊けて驚いていました。誰でも上手に炊けちゃうと、炊飯修業してきた私はちょっと寂しかったりするけどね。(^^;) 類似品が出ても小林さんの熱意があれば大丈夫かな。釜炊き三昧派になりました。
小林金物さんは、さすが製造元にお勤めだっただけあって、商品への思い入れは一番です。印象に残っているメールに、「日本の家庭10軒に1軒はあってもいい商品じゃないか」と思って売り歩いた。とあり、またまた〜〜と思っていましたが、マジ、その通り!と私も使っていて惚れ込みました。 小林さんは残念ながら亡くなってしまい,サイトも終わってしまいました。私は,ご飯を炊くたびに彼を思い出します。 地金タイプが欲しい方は,直接にウルシヤマ工業に連絡してみてはいかがでしょう。
釜炊き三昧のサイズの選び方
サイズに悩む人が多いようなので、アドバイス。釜炊き三昧は、4合&6合と半端な容量ですが、炊き込みご飯の具を考えると、3合&5合と考えて問題ありません。一人暮らしの私でさえ、3合の米と具を山盛り入れる炊き込みご飯の時には、小さいと感じて、8合炊きの羽釜を使います。
一人暮らしでも4合炊、2人以上ならば、6合炊きがをお薦めします。電気炊飯器の場合は、大きいサイズで少量の炊飯は電気代も掛かるし、美味しく炊けませんが、この釜炊き三昧は、少量でも問題なく炊けます(我が家の実験では、0.5合でも問題なし)。我が家は
8合炊きの羽釜があるので、4合炊きで間にあいますが、羽釜を持っていなければ6合炊きを使うと思います。ご飯もたくさん食べるのですが、通常は2合から3合炊いています。
<かまど>に一工夫:壁面フックに掛けられるように改造
写真のカマドは古いタイプです。新しいモノに交換してもらえます→
釜炊き三昧 新カマド 釜炊き三昧はずいぶんとコンパクトではありますが、<かまど>は狭い台所では邪魔なので、壁面に引っ掛けています。<かまど>の縁に穴を明け、リングをつけると、これが便利。
左の写真は9年後,右の写真は5年後です。<かまど>の色は落ちましたが機能は変わりません。電気炊飯器なら5年も使えば、ご飯の味は落ちてきますが、ガス炊きは自分の炊飯技術もあがって年数がたつごとに、さらに美味しく炊けるようになります。釜炊き三昧でなくても、ガスで炊いてみてください。電気炊飯器は無用な家電品と分って貰えると思います。エコエコ言うならガス炊きです! →
電気炊飯ジャー比較記事に物申す!〔2009年3月31日追記)
│ガスコンロでメシを炊く目次│
2004年6月30日作成 2023年1月29日追記 四畳半の住人